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ソシエダ・久保 怒りのゴラッソ!先発落ちに“ふざけんな”途中出場で見せつけた価値

スポニチアネックス / 2024年8月26日 5時2分

Rソシエダードの久保

 ◇スペイン1部 Rソシエダード1-0エスパニョール(2024年8月24日)

 スペイン1部レアル・ソシエダードのMF久保建英(23)が24日、1―0で制した敵地のエスパニョール戦で怒りの今季初ゴールを決めた。途中出場で後半35分に決勝点。先発落ちの鬱憤(うっぷん)を晴らした。ドイツ1部フライブルクのMF堂安律(26)はシュツットガルト戦で2季ぶりの開幕弾を決めて3―1の勝利に貢献した。9月に始まる26年W杯アジア最終予選のメンバーは29日に発表される。頼もしい日の丸戦士がゴールを競演した。

 ゴール直後とは思えない形相だった。笑顔で駆け寄ってくるチームメートを険しい表情で次々と振り払い、久保は走った。歓声を求めるように両手を耳の後ろに当て、背中に入った「TAKE」の文字が見えやすいようにシャツの両肩部分を指でつまみ上げて存在をアピール。追いついてきた仲間に抱きつかれても笑顔はなかった。

 現地でも話題になった異常な光景。そんな胸中を察したのはMFスビメンディだ。「タケ(久保)は先発落ちを知った時、顔をしかめていた。外されるのが気に入らないことが分かったよ。でも、彼は我々を全員黙らせたね」。対戦相手はもちろん、改めてチームメートにも久保の価値を知らしめたのは後半35分だった。

 定位置の右サイドでパスを受けると、2人で進路をふさいだ相手選手の間をドリブルで突破してペナルティーエリアに進入。ゴール右前から左足でサイドネットを揺らした。2月18日のマジョルカ戦以来となる今季1号。前節18日のラヨ・バリェカノ戦で3季連続の開幕弾を逃し、チームも手痛い黒星を喫していたが、一本のシュートでチームに今季初勝利をもたらした。

 開幕2戦目で久保を控えに回したアルグアシル監督は、以前から日本代表アタッカーを高く評価する一方で厳しい要求で常に成長を求めてきた。これまでにも重要な試合で久保を先発から外すこともあったが、今回に関しては「前の試合で彼は打撲を受け(自ら)交代を求める寸前だった。それに今回の判断は戦術的なもの」と指摘。怒りをにじませた異例の反応も「カメラに向かって名前を見せるのは多くの選手がやること」と受け流し「私にとってはベンチにいる選手は先発よりも重要。それが再び実証された。途中から出場して勝利をもたらしたんだからタケにとっては良かった」と続けた。

 初ゴールのコメントこそ残さなかったが、9月に日本代表でのW杯アジア最終予選開幕を控える中、強い思いを感じさせた一撃で、久保が新シーズンへの力強い一歩をしるした。

 ≪現地紙絶賛に次ぐ絶賛「怒らせない方がいい」≫地元メディアも久保を絶賛した。ムンド・デポルティボ紙は「クボの才能がエスパニョールを破壊した」と報道。先発落ちが怒りのパフォーマンスにつながったことに触れ「タケは侍。怒らせない方がいい」と指摘した。アス紙は「日本人は(ベンチスタートが)全く気に入らなかった。怒りを込めて登場し、決勝点のプレーで主役になった」と称え、シャツの名前を誇示したパフォーマンスには「自らの正当性を証明した。アルグアシル監督へのメッセージだろうか?」と伝えた。

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