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阪神・梅野 心揺さぶられた遥人の復活勝利 試合前には自分がいいと思うボールを投げてこいと伝えた

スポニチアネックス / 2024年8月27日 5時18分

11日の広島戦で復活勝利を挙げた高橋(右)を祝福する梅野

 阪神・梅野隆太郎捕手(33)が26日、本紙にコラム「梅ちゃん隆儀」を寄せた。首位・広島から4ゲーム差の3位でセ・リーグ連覇への正念場を迎え、今度は同一カード3連勝に照準。27日からのDeNA3連戦(横浜スタジアム)へ決意を込め、11日の広島戦(京セラドーム)で1025日ぶりの復活白星を挙げた高橋遥人投手(28)への思いも明かした。

 レギュラーシーズンも残り26試合になり、負けられない戦いが続きます。広島を追いかける立場で、もう勝つしかありません。今はただその気持ちです。もうカード2勝1敗でいい感じではなくなっています。簡単なことではありませんが、3連戦3連勝ができるように。そのためにも、カード初戦を取って“さあいくぞ”とファイティングポーズを取れるような戦いをしていきたいです。

 投手陣にも疲れが出てくる時期。捕手としては先発投手に一つでも多くのアウトを取ってもらえるようにバッテリーで力を合わせてやっていきたいです。何とかいい形で救援陣にバトンをつなげる試合を一つでも増やしていくことが大事だと思います。

 個人としても最後まで数字を上げていけるように頑張りたいですが、一番はチームの作戦をしっかり遂行するための仕事ができるかどうかです。打線はいまクリーンアップが多くの打点を挙げてくれているので、大量得点につなげるには、下位からどうチャンスメークしていけるか。攻守で最低限のことをきっちりとやって、それが最高の形になれば、チームも上がっていけると思います。

 捕手として一つ忘れられない試合もありました。(高橋)遥人が、11日の広島戦で1025日ぶりの勝ち投手になったことは純粋にうれしかったです。ケガに苦しんできた日々を見てきたからこそ、心を揺さぶられるものがありました。昨年6月の(左肩と左手首の)手術前に偶然、甲子園で会った時に「梅野さんにもう一度受けてもらえるように頑張ります」と言ってくれていたので、京セラドームで久々にバッテリーを組めたことは本当にうれしかったです。

 昨年8月に左手首を骨折した時には鳴尾浜で一緒にリハビリする時間がありました。自分は1カ月でしたが、できることとできないことがある状況で、同じトレーニングを毎日することはモチベーション的に凄く難しいなと感じました。それを何年もやってきたと考えると相当つらかっただろうなと…。毎日グラウンドでポール間走をやっている姿が目に焼き付いていて、凄いなと感じていました。

 復帰戦の前、遥人には「とにかく自分がいいと思うボールを投げて、一人一人向かってこい」と伝えました。「ピンチになれば、タイムをかけて俺がいくから」と。「違うと思えば首を振ったらいいし、遥人が抑えられると思うボールをどんどん投げていこうな」と確認しました。結果的に白星が付いて最高の形になりました。お立ち台もベンチの影からこっそり聞いていました。遥人は泣いていませんでしたが、泣きそうになったのは自分でした。

 連覇が目標であることは変わりませんし、勝ち続けて最後にみんなで思いきり笑えるようなシーズンにできるように、また今日から戦っていきます。(阪神タイガース捕手)

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