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ソフトバンク・モイネロが「W偉業」達成の10勝目狙う! 久々に本拠でオリックス戦先発

スポニチアネックス / 2024年8月27日 5時4分

軽めのトレーニングで調整するソフトバンク・モイネロ(撮影・岡田 丈靖)

 ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(28)が偉業に臨む。27日のオリックス戦へ向けて26日、みずほペイペイドームで調整。白星を挙げれば助っ人左腕では球団史上初の2桁10勝となる。また、通算100ホールド以上を記録した投手が先発転向シーズンに2桁勝利すればNPB史上初。20日の楽天戦は5回3失点で4敗目を喫したが、失敗は繰り返さない。

 6試合連続での敵地登板を終え、七夕以来のみずほペイペイドームでの登板となるモイネロが歴史に名を刻む可能性が出てきた。ただ本人は記録への意識は持たず、チームの勝ちを優先していた。

 「情報を知らなかったし、あまり気にしてない。久々のホームで多くのファンの前で投げられるのはうれしい。投げて勝ちたい」

 13日の西武戦で9勝目。今季から先発に転向した左腕は初の2桁10勝到達へ、2度目のチャレンジとなる。達成なら球団の外国人投手では18年に10勝したバンデンハーク以来6年ぶりだが、左腕はダイエー時代の97年ウエスト、04年グーリンの8勝が最高で、2桁は球団史上初となる。

 来日8年目左腕は昨年まで積み上げた数字もある。中継ぎの7年間で40セーブ、135ホールドを刻んだ。先発転向したシーズンの2桁勝利は11年のソフトバンク・摂津正(14勝)、23年の西武・平良(11勝)らがいるが、通算100ホールド以上の投手では史上初だ。「まずはいい投球をすればポジティブな結果になる。ポジティブに投げていきたい」。前回20日楽天戦は5回7安打3失点で4敗目を喫し、16試合ぶりにクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)に失敗したが、切り替えている。

 オリックス戦の先発は4月20日以来と久々で2試合0勝1敗、防御率3・75。7月30日楽天戦から4試合連続で失点している。原因はモイネロ自身も分析済みのようで「基本的に球が真ん中だったり、真ん中内寄りに集まっていた。制球をよくしないと、とは思う」と修正を心がける。

 チームは東北、北海道遠征を1勝4敗。今季3度目となる2カード連続負け越し中で優勝マジックも21と停滞気味だ。打開するのはカード先勝。そうすればチームが乗っていくことをモイネロは熟知している。「マジックとかよりも、残り全部を勝つことに集中して一試合一試合投げていきたい」。勝ったご褒美として、偉業の余韻に浸るつもりだ。(井上 満夫)

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