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中日・高橋宏11勝で投手4冠&シーズン被弾0見えた!「残り試合も全部、勝つつもりで」

スポニチアネックス / 2024年8月28日 5時48分

<中・広>勝利後、ファンとハイタッチをかわす高橋宏(撮影・椎名 航)

 ◇セ・リーグ 中日2―1広島(2024年8月27日 バンテリンD)

 ダブル快挙の期待が高まる快投だった。中日・高橋宏が7回1失点で11勝目。セ・リーグ史上4人目の「投手4冠」、そしてセパ両リーグ初の「シーズン被弾0」を視界に捉えた。

 「残り試合も全部、勝つつもりで。タイトルはシーズンが終わった時に獲ったらラッキーみたいな感覚です」

 鯉キラーの本領を発揮した。3回に今季広島戦26イニング目で初失点したが「真っすぐが引っかかっていた。しっかりラインを出しながら」と修正し5回から3イニング連続無安打投球。これで対戦4戦3勝無敗と痛快な首位叩きだ。

 規定投球回に再到達し防御率0.98は両リーグトップ。11勝と勝率・846は、いずれもリーグ2位で115奪三振は同2位タイ。セ・リーグでは杉下茂や江川卓ら以来4人目の投手4冠を射程圏内に捉えた。

 今季17試合で被弾0も驚異的。2リーグ制以降で規定投球回以上の投手の最少は2本で56年稲尾和久(西鉄)、23年山本らパ3投手。残り4~5試合の登板が見込まれるが、セパ初の偉業が現実味を帯びてきた。

 チームの連敗を2で止め、実に8度目の連敗ストッパーを担った。「まずは1個ずつのアウトの積み重ねで頑張ります」。若きエースが、強烈な存在感を放っている。 (湯澤 涼)

 ○…高橋宏(中)はセ、パ規定投球回到達投手で唯一の被本塁打0。2リーグ制以降の規定投球回到達投手のシーズン最少被本塁打記録は、56年稲尾(西鉄)、12年ウルフ(日)、昨年山本(オ)の2本。最終的に規定投球回以上で被本塁打0に抑えると2リーグ制後初で、1リーグ時代の44年内藤幸三(朝日)、笠松実(阪急)以来80年ぶりとなるがどうか。

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