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DeNA・番長 降板拒否ウィックにブチギレ ヤキ入れた!直後追加点10点大勝

スポニチアネックス / 2024年8月28日 5時33分

<D・神>7回、険しい表情でウィックに交代を告げる三浦監督(撮影・沢田 明徳)

 ◇セ・リーグ DeNA10―4阪神(2024年8月27日 横浜)

 マウンドに近づくにつれ表情がこわばっていく。DeNA・三浦監督が、ベンチを出たのは5―2の7回無死満塁だった。この回から登板した2番手・ウィックが、連続四球と安打。右腕が「ノー」と降板を拒否すると、指揮官は思わず声を荒らげた。吠えるように2度、声を発し、最後は尻を叩きベンチへ促した。

 「正直覚えていないんです。(ウィックの)気持ちも分かるし。でもみんなで戦っている。あまり考えて行動してなかったけど、ああいう形になった」

 就任4年目で見せたことがなかった「激高」。直後に2点を奪われ1点差に迫られたが、番長の怒りがナインの闘志に火を付けた。7回、3本の長短打に四球も絡めて3得点。8回にも2点を加え、終わってみれば14安打10得点で大勝した。マウンドで指揮官の怒りを間近に見た3安打1打点の主将・牧も「グラウンド内であそこまで感情を出すところは初めて見た。それだけ大事な戦いだと思った」と振り返った。

 選手とのコミュニケーションを重視し、投手降板時もマウンドで投手をねぎらってきた。だが、3位・阪神との直接対決。誰もが大事な戦いと分かっていた。25日のヤクルト戦では勝利投手の権利目前の4回2/3で降板となったケイが、興奮した様子でまくし立てながらベンチへ。それも伏線になった可能性もあるが、指揮官の気迫で引き寄せた勝利で、阪神に2・5ゲーム差に迫った。

 試合後、三浦監督は投手コーチも交えてウィックと話し合いの場を持ち、意思統一に努めた。残り28試合。少しでも上位へ。「とにかく全員で戦う。最後まで集中していた」。最後はいつものようにナインをねぎらって、番長は球場を後にした。(大木 穂高)

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