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千葉J・渡辺雄太 早ければ9月15日プレシーズンマッチで新天地デビューも 社長は経済効果期待

スポニチアネックス / 2024年8月28日 4時40分

新ユニフォームを手に笑顔でポーズをとる千葉Jの(左から)田村征也社長,、渡辺雄太、池内勇太GM(撮影・郡司 修)

 Bリーグ1部の千葉Jに加入した日本代表の渡辺雄太(29)が27日、都内のホテルで会見した。9月14日の決起会でファンにお披露目される見通しで、早ければ同15日に、ららアリーナで開催されるSR渋谷とのプレシーズンマッチで新天地デビューを果たす。NBAで日本人最長の6季プレーし、グリズリーズでの昨季終了後に今季からBリーグでプレーすることを表明。20クラブ以上による争奪戦の末に千葉Jを選んだ理由には、米国で傷ついたメンタル面のサポートを挙げた。

 Bリーグ史に残る20クラブを超える争奪戦の末の千葉J入り。背番号1のユニホームを手にした渡辺は「どのチームも魅力的なオファーで熱量を感じたが、千葉Jがどこよりも熱量をくれた」と決断理由を語った。今季の目標はリーグ東地区、チャンピオンシップ、天皇杯の全タイトル獲得。「このユニホームを着てプレーできることを光栄に思う。優勝を目指して頑張りたい」と力を込めた。

 新天地デビューは9月15日、パリ五輪を共に戦ったホーキンソン擁するSR渋谷とのプレシーズンマッチになる可能性が高い。新本拠ららアリーナでの初試合で、チケットは既に完売。渡辺はパリ五輪後はオフを設け、6月に痛めた左ふくらはぎの治療などに充てた。数日前から千葉Jの練習に合流。「休んだ分、コンディションは少し落ちている」と現状を明かした上で「プレシーズンでもプレーしたい。そこに向けて調整中」と視線を上げた。

 香川・尽誠学園高卒業後に日本のクラブに所属するのは初だが、不安はない。今季から就任するグリーソン新監督とは、ラプターズ時代の21~23年にアシスタントコーチとして指導を受けた間柄。「大好きなコーチ。彼の熱量、知識は日本のバスケ界を盛り上げるために必要。彼の下でプレーできるのが楽しみ」と歓迎した。親交の深い司令塔の富樫とは日本代表で長年一緒にプレーし、お互いの特徴を熟知。ここ数年常に話題に挙がっていた「いつか同じチームでやりたいね」との約束も実現する。

 渡辺加入発表後の千葉Jはファンクラブ会員が大幅に伸び、ユニホームの売り上げも倍増。田村社長は「経済効果をかなり感じています」と影響力を実感する。渡辺は「チャレンジは大好きなので、全ての面でBリーグを楽しみたい。プレーでBリーグを盛り上げて、最終的に日本バスケの発展につながれば」と目を輝かせた。Bリーガー渡辺の存在が、昨夏のW杯で一気に火がついた国内バスケ熱をさらにヒートアップさせる。

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