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【王位戦】藤井王位、天王山を巡る駆け引き続く渡辺九段との第5局2日目 勝てば永世王位でダブル永世

スポニチアネックス / 2024年8月28日 10時31分

渡辺明九段(左)が見守る中、立会人の福崎文吾九段(右)により開封された王位戦第5局の封じ手を指す藤井聡太王位(日本将棋連盟提供)

 将棋の藤井聡太王位(22)=王将を含む7冠=に渡辺明九段(40)が挑む第65期王位戦7番勝負は28日午前9時、神戸市の有馬温泉「中の坊瑞苑」で第5局2日目が指し継がれ、先手藤井の45手目封じ手は天王山に居座る渡辺角へ退去を迫る歩の進撃だった。

 さらに47手目、渡辺角がいなくなった天王山へ持ち駒の銀を打ち、角金両取り。金と銀歩を交換した50手目までは封じ手時点での想定局面で、その後、藤井が考慮に沈んだ。

 そして31分考えて、渡辺角へ圧力を加える5筋への金打ち。これに渡辺は角を逃げずに背後から銀を打って支えた。両者の思惑が一致するからだろう。天王山を巡る攻防が第5局の焦点なのかも知れない。

 藤井が勝てば連続5期による永世王位、同時に先月獲得した永世棋聖に続くダブル永世に輝く。渡辺なら第2局に続く2勝目となり、第6局以降へ決着は持ち越す。午前10時のおやつは藤井が白玉冷やしぜんざい、渡辺は苺ショートケーキとアイスコーヒー。

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