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大坂なおみ 涙の復活の裏に母の強さ 愛娘寝付くまで奮闘「しばらくの間、抱いていなければならなかった」

スポニチアネックス / 2024年8月29日 3時3分

全米オープンの女子シングルス1回戦で勝利し、喜ぶ大坂なおみ(AP)

 ◇テニス 全米OP第2日 女子シングルス 大坂なおみ2-0エレナ・オスタペンコ(2024年8月27日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)

 主催者推薦で2年ぶりに出場した世界ランキング88位の大坂なおみ(26=フリー)が女子シングルス1回戦で世界10位のエレナ・オスタペンコ(27=ラトビア)に6―3、6―2で快勝した。2度の優勝を誇る思い入れの強い大会で、3回戦に進出した21年以来3年ぶりの白星。世界トップ10から約4年7カ月ぶりに勝利し、歓喜の涙を流した。2回戦では世界52位のカロリナ・ムホバ(28=チェコ)と対戦する。

 込み上げる思いをこらえ切れなかった。圧勝後のコート上インタビュー。大坂が「本当にここに戻って来たいと思っていた。またこの雰囲気の中でプレーできたことは、自分にとって大きな意味がある」と涙をこぼすと、温かい拍手が会場を包んだ。出産を経て2年ぶりに戻って来た全米。18年大会は決勝で憧れのS・ウィリアムズ(米国)を破って初優勝し、コロナ下で行われた20年は人種差別に抗議しながら頂点に立った。思い入れの強い舞台での3年ぶりの白星は格別だった。

 世界10位のオスタペンコをわずか1時間4分で仕留めた。9本のサービスエースで主導権を握り、第1サーブからの得点率は80%をマーク。凡ミスは相手の21回に対してわずか5回で精度の高いストロークも光った。リターン巧者の難敵に一度もブレークを許さず、総得点は61対39。トップ10撃破は20年1月のブリスベン国際準々決勝で当時9位のベルテンス(オランダ)を倒して以来約4年7カ月ぶりとなった。

 今季からツアー大会に復帰。5~6月の全仏OPで世界1位のシフィオンテク(ポーランド)に善戦して復活の手応えを得たが、ウィンブルドン選手権は2回戦敗退、パリ五輪も初戦敗退と低迷した。前哨戦のシンシナティ・オープンは予選敗退。自身のSNSで「自分が自分自身の体にいる気がしない」と苦悩を明かしていたが、過去2度の優勝を誇る相性抜群の大会で別人のようなプレーを見せた。

 昨年7月に授かった娘のシャイちゃんが、前夜はなかなか寝付かなかったという。「しばらくの間、抱いていなければならなかった」と話す柔和な顔には、時に精神面のもろさを見せた過去の姿はない。2回戦は世界52位のムホバと激突する。対戦成績は1勝1敗で簡単な相手ではないが「狙い通りのコースに思い切り打てている。体もよく動いている」と自信を漂わせた。最高の舞台で完全復活への階段を上がる。

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