オリックス・舜平大 自己最速161キロ出た!?テレビ中継で表示 本来の剛腕ぶりに中嶋監督「よく戻した」

＜ソ・オ＞7回1失点で2勝目を挙げたオリックス・山下　　（撮影・成瀬　徹）　　　　　　

　◇パ・リーグ　オリックス4ー1ソフトバンク（2024年8月28日　長崎）

　暗闇を抜け、大器が本来の剛腕ぶりを発揮した。オリックス・山下が、試合前時点で今季は2試合で対戦防御率17・36だったソフトバンク相手に7回2安打1失点と好投。前回18日の日本ハム戦に続く2勝目を手にした。

　「今まではボールが操れない状態だった。前の試合から感覚はよかった。きょうは相手バッターと勝負できてよかった」

　初回先頭の周東を空振り三振に仕留めた5球目が、場内表示は157キロ、テレビ中継では自己最速を1キロ更新する161キロと表示。「（ガンが）地方球場ですけど、手応えはありました」。球威だけではなく、この日投じた103球のうち、約71％にあたる73球がストライクと制球も安定。161キロの計測表示ついては「（ガンが）壊れてるでしょ」と一笑した中嶋監督も、「僕らが求めていたのはこういう形。本当によく戻した」と称えた。

　「きれいな街で、めちゃめちゃ好き」という祖父の故郷・長崎で快投し、「投げながら面白いなと。友達も来ていたので、勝ててよかった」と山下。打線も8試合ぶりに3得点以上を挙げ、大逆転でのCS進出へ弾みを付ける勝利となった。（阪井　日向）