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阪神・井上 ノーステップに近い打法を信じ貫いて打ったプロ1号「続けてきたことが結果に」

スポニチアネックス / 2024年8月29日 5時18分

<D・神>6回、プロ初本塁打を放ち、ナインに迎えられる阪神・井上(左)(撮影・平嶋 理子)

 ◇セ・リーグ 阪神2ー3DeNA(2024年8月28日 横浜)

 <記者フリートーク 阪神担当・石崎 祥平>

 阪神・井上が今季、自らに課したノルマは「確実に直球を捉えること」だった。昨シーズンのオフから着手したのがノーステップに近い打法。「まずは芯に当てる確率を上げないと」と試行錯誤が始まった。

 それでもプロの世界は、打撃フォームを変えてすぐに打てるような世界ではない。だから巨人・岡本和と3年連続の自主トレに始まり、今年からはDeNAの大和、牧からも指導を仰いだ。チーム内では2学年下の前川にタイミングの取り方やバットの出し方を聞いたこともあった。

 「ノーステップをやめた方がいいんじゃないかとか自分の中で葛藤があった。続けてきたことが結果になったので、本当によかった」。記者が知る限り、シーズン開幕から終盤まで同じフォームで打ち続けているのは初めて。DeNA・東の初球の直球を捉え、ダイヤモンドを笑顔で一周した姿は、自らを信じ貫いた結果だった。

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