1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

【新弟子検査】近大出身・三田大生 左膝の大ケガ乗り越え「やっとデビューできる」持ち味はスピード相撲

スポニチアネックス / 2024年8月29日 15時19分

新弟子検査を受検した二子山部屋の三田大生(撮影・前川 晋作)

 大相撲秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が29日、両国国技館で行われ、ただ一人受検した三田大生(22=二子山部屋)が身長1メートル67、体重67キロ以上の体格基準をクリアした。内臓検査の結果に問題がなければ秋場所初日に合格が発表される。

 近大出身の三田は、昨年10月の国体でベスト8に入って幕下最下位格付け出し資格を獲得。さらに11月の全国学生選手権では主将として団体優勝に導いた。その頃からプロ入りは決めていたが、12月の全日本選手権で左膝前十字靱帯断裂、半月板損傷の大ケガ。今年1月に手術を受け、卒業後も近大相撲部の寮に残ってリハビリに励んだ。

 その間に、同じ近大の山崎勝磨(三段目・大花竜=立浪部屋)や日大の草野直哉(幕下・草野=伊勢ケ浜部屋)、川渕一意(幕下・一意=木瀬部屋)ら同学年の付け出し組が続々デビュー。「同級生が活躍しているのを見て焦りはありました」。7月頃から実戦稽古ができるようになり、8月に入ってから二子山部屋での生活を開始。この日は浴衣に身を包んで力士らしい姿で新弟子検査を受け「やっとケガも治ってデビューできるなという思いです」と実感を込めた。

 栃木・黒羽高1年時は体重65キロだったが、1日8食などの食トレによって3年間で30キロ増量。高2で世界ジュニア選手権軽量級(80キロ未満)3位、高3で世界ジュニア選手権中量級(100キロ未満)優勝と階級を上げながら実績を残した。近大でさらにもう20キロ以上増やし、全国タイトルこそなかったが西日本の大会では体重別も含め4度の優勝を果たした。この日の測定では身長1メートル73、体重118キロ。力士としてはまだ小兵の部類に入るが、背筋力200キロ、ベンチプレスMAX190キロのパワーを誇るという。

 持ち味は、おっつけや前ミツを引いての攻めなどの「スピード相撲」で、幕内・若隆景(29=荒汐部屋)の取り口を参考にしている。自身が左膝の手術で入院していた今年1月、同じ前十字靱帯断裂の大ケガから復帰した若隆景が幕下優勝する姿を病室で見て「頑張れば復活できるんだなと勇気づけられた」とモチベーションを高めた。

 部屋の稽古では既に、先場所新十両だった同学年で幼なじみの生田目らと互角に渡り合うという。今後の目標は「幕内には絶対行きたい」と宣言。大ケガを乗り越え、満を持して力士人生の第一歩を踏み出した。

 ◇三田 大生(みた・たいき)2001年(平13)12月13日生まれ、栃木県大田原市出身の22歳。父・尚紀さんが指導する「おおたわら修志館」で5歳の頃から相撲を始め、若草中3年時に全中団体戦16強。黒羽高1年時に関東大会軽量級(65キロ未満)優勝、全国高校選抜大会80キロ級優勝。2年時に世界ジュニア選手権軽量級(80キロ未満)3位。3年時に全日本体重別ジュニア中量級(100キロ未満)優勝、世界ジュニア選手権中量級(100キロ未満)優勝、全国高校総体8強。近大1年時に西日本学生体重別115キロ未満級優勝、全国学生体重別115キロ未満級3位。2年時に西日本学生選抜大会優勝。3年時に西日本学生選手権優勝、国体8強、全国学生選手権8強。4年時に全国大学選抜宇佐大会3位、全国大学実業団対抗和歌山大会準優勝、西日本学生体重別無差別級優勝、国体8強。身長1メートル73、体重118キロ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください