町田・黒田監督が監督交代の浦和を警戒「化学反応は大前提」旧知の池田伸康暫定監督は「モチベーター」

練習で厳しい視線を送る町田の黒田剛監督

　J1首位の町田は31日、国立競技場での今季3度目のホーム試合で浦和を迎える。黒田剛監督が29日の練習後に取材に応じ、監督が交代した浦和について「化学反応が起こることは大前提」と警戒した。

　2試合未消化で暫定13位の浦和は今週、ペアマティアス・ヘグモ監督の解任を発表。マチェイ・スコルジャ前監督の復帰まで、池田伸康コーチが暫定監督として指揮を執る。黒田監督は青森山田時代、池田コーチが指導していた浦和ユースと対戦経験があり、同い年ということもあって旧知の間柄だという。「池田伸康はグッドモチベーター。コーチとして選手と距離が近かったと思うし、彼が“やるぞ”と言えばみんな“よっしゃ”となると思う」と士気の高まりを予測した。

　浦和とは5月に敵地で対戦し、2―1で勝利した。浦和はその後主力選手の移籍もあり、顔ぶれが大きく変わった。黒田監督は「選手が抜けたとはいえ新しい選手の持ち味も見えてきているし、危機感を持ってまとまってきた時期なのかなと外からは見える」とあらためて警戒した。

　国立開催の試合は昨季J2で引き分け、4試合が組まれた今季はここまで2試合とも敗れている。聖地でのクラブ初勝利へ、指揮官は「去年からなかなか国立で思うような結果に結びついていないので、そろそろ結果を出したい。多くの方がいつも背中を押してくれることへの感謝を結果で示したい」と意気込んだ。

　なお、台風接近下での開催とあり、主催の町田は公式サイトで開催状況を告知。29日午後5時の時点で「予定通り開催する方向で調整しております」とした。30日の午前と午後、試合当日の31日午前に、最新の情報に更新する予定としている。