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横綱不在の異例横審稽古総見 2人になった大関・琴桜と豊昇龍が存在感 看板力士が秋場所盛り上げる

スポニチアネックス / 2024年8月30日 4時16分

<横綱審議委員会稽古総見>横綱審議委員会の稽古総見で汗を流す、豊昇龍(左)と琴桜(撮影・木村 揚輔)

 大相撲秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会による稽古総見が29日、両国国技館内の相撲教習所で行われた。名古屋場所で10度目の優勝を果たした横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)は欠席。琴桜(26=佐渡ケ嶽部屋)と豊昇龍(25=立浪部屋)の両大関が存在感を示した。

 名古屋場所で圧倒的な強さを見せた横綱の姿がなかった。照ノ富士はこの日、夏巡業中に再発させた膝の痛みと、10キロ以上痩せた原因の糖尿病により欠席。横綱審議委員会の稽古総見に横綱不在という異例の事態となった。八角理事長(元横綱・北勝海)は「まだ1週間あるから、立て直してくれるのでは」と期待を込めた。

 その中で、ともにケガ明けの両大関が稽古場を盛り上げた。琴桜は夏巡業中の今月上旬に腰痛を発症し、久々の本格的な稽古再開。豊昇龍は右内転筋挫傷で名古屋場所を途中休場して以来、初めての実戦稽古だった。この日、琴桜は計14番、豊昇龍は計16番。大関同士では11番取って琴桜の6勝だった。

 琴桜は「久しぶりにしては、思った以上にしっかり取れた」と好感触。巡業中には稽古不足の不安を口にしていたが「探りながらではあるけど、ここから上げていくのがベスト」と秋場所への明るい光を見いだした。豊昇龍は「良い感じに動いている。調子は悪くない」とこちらも好感触。「やっぱり同じ大関とやると気合が入る。負けられない」と対抗心を燃やした。霧島と貴景勝の相次ぐ陥落により今場所から2人となった大関陣が、看板力士の重責を担う。 (前川 晋作)

《若隆景6勝3敗 八角理事長は評価》

 ○…八角理事長と横審の都倉俊一委員(作曲家)がそろって高評価したのが若隆景だった。申し合いは9番取って4連勝を含む6勝3敗。素早く中に入って一気に大の里を寄り切るなど、実力者の片りんをのぞかせた。若隆景は「いつも通りですね、もうちょっと番数を増やしていければ」と淡々と話したが、理事長は「力強さがあった。体が小さいので15日間通して力を出し切るのは今の倍、稽古をやらないと」と奮起を期待した。

《大関候補・大の里に境川親方から注意》

 ○…成績次第で大関昇進の可能性がある関脇・大の里は関脇の阿炎、小結・大栄翔らと5勝4敗。「本場所に向けやるべきことはできたかなと思います」と振り返るが、やや積極性に欠ける面を境川親方(元小結・両国)に注意される場面もあった。八角理事長は「まだ稽古量が足りない。勢いでここまで来たところもあるので、じっくり腰を据えて力をつけていけば」と話した。次期大関の有力候補は「15日間しっかりやるだけ」と気持ちを引き締めていた。

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