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上沢 野球人生最悪の状態でも前向き 来季に向け日々練習あるのみ

スポニチアネックス / 2024年8月30日 1時33分

最近のお気に入りの書籍を紹介した上沢(本人提供)

 レッドソックス傘下3Aウースターに所属する上沢直之投手(30)がもがき苦しんでいる。中継ぎで10試合連続失点中。20日に「デベロップメント・リスト」に登録され、27日に再びロースター入り。米1年目の戦いを語る「Uwasawa’s Journey」の第5回で、現状についての心境を明かした。(取材・構成=柳原 直之)

 8月20日に「デベロップメント・リスト」に入り、27日に再びロースターに戻りました。21年に新設されたこのリストは、一般的に若手がさらなる成長や技術の向上を目指すために入りますが、今回は事前に球団から「新しい選手が入ってきて、枠を空けなければいけない」と言われていました。

 リストに入っている期間は試合で投げることはできません。ここまでいろいろとうまくいかない部分が多かったので、この時間を生かし、自分のやるべきことに集中しました。直近で10試合連続失点。これまでの野球人生でこれだけ打たれたことはありません。自分の投球をして点を取られているわけではなく、これは点を取られるという感じの投球だったので、この結果に違和感はありません。

 野球人生でトップレベルに状態が悪く、ブルペンでも思った球を投げられていない。うまく力が伝わらずに投げられない期間がずっと続いています。米国の野球に対応しなければと考え、投げたことがない変化球に取り組み、初めての中継ぎ転向などを経験するうちに、一気に大きくずれたという感覚。30歳になって体をうまく動かせなくなってきたなという感覚もあります。精神的な負担もきていたのかもしれません。

 今の心の癒やしはホテルの部屋で本を読んだり、家族と電話したりしている時間です。最近読んだ本のタイトルは「科学的に運気を上げる方法」。どう運気を上げるかを科学的に研究、検証した結果が解説されていて、メンタル面で参考になりました。集中するために、いつもクラシックを聴きながら読書しています。SNSには今でも「頑張ってください」、「応援しています」というダイレクトメッセージが多く届きます。日本にいなくても応援してくれるファンの方がいてありがたく、励みになっています。

 レギュラーシーズンは残り約1カ月。自分の状態を考えると今季中に再びメジャーに上がる可能性は限りなくゼロに近く、とにかく来年に向けてやるだけ。どういう形でシーズンを終えるかが大事です。少しでも前に進んだ状態で終わるために、日々練習に励んでいます。

 シーズンが終われば自宅のある北海道に帰ります。幼い2人の子供、妻と会えることが今から楽しみです。来季に関しては家族と話し合わなければいけませんが、どこでプレーするにせよ、まず自分の投球ができる状態にならないといけません。まずそこに集中することが一番大事だと思っています。(レッドソックス傘下3Aウースター投手)

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