オリ・中嶋監督「いろんなミスもありますし、それが助け合い」自身6連敗を脱した曽谷を称える

＜楽・オ＞楽天の8回攻撃を無失点に抑え、手をたたいてベンチを出る中嶋監督（撮影・篠原　岳夫）

　◇パ・リーグ　オリックス2―0楽天（2024年8月30日　楽天モバイル）

　オリックス・中嶋監督は6回6安打無失点の力投で、自身の連敗を6で止めた先発・曽谷を「いいピッチングをずっとしていたんで、いつかは（白星が）つくと思っていましたけどね。もっと（白星が）ついてもおかしくない投手なんで。その点ではついてよかった」と称えた。

　3者凡退は1度のみながら、粘り強い投球を展開。この日プロ2度目の昇格で即スタメン出場した高卒新人・横山聖の失策から招いた1死満塁も、無失点でしのぎきった。「いろんなミスもありますし、それが助け合いというか、そういうのがうまくいけば、いい方向に向かうと思いますし」。指揮官は2年目左腕のカバーを評価し、「最初（初回）に援護あって、もうちょっとしてほしいんですけど。それでも援護があったということがよかった」と、曽谷自身4登板ぶりの援護点に胸をなで下ろしていた。

　打撃ではプロ初長打となる二塁打、そして初得点も記録した横山聖について「待って、待ってというのは1軍では厳しいんでね。そんなに甘い球はこないし、積極的にいくのがいい作戦と思っていますけど」と1、2打席目ともに初球を振り抜いた姿勢を評価。

　一方、悪送球でプロ初失策を記録した三塁守備については「ゼロというわけにはいかないですけど、スローイングのことは改善できるはず。（浅村の）ゴロにしてもヒットにはなりましたけど、落ち着いて1つという頭があれば何とかなったんですけど、そういうところが若さ、経験のなさかなと思います」と指摘した。