中日・高橋宏 投手4冠へ追い風 DeNA3連戦中止で登板1試合増 「僕にとっては悪いことじゃない」

キャッチボールで汗を流す中日・高橋宏（撮影・椎名　航）

　異例の事態も、追い風に変える。中日は台風10号接近の影響で30日からのバンテリンドームでのDeNA3連戦が全て中止。代替日は10月以降で、投手の主要タイトル総ナメの可能性がある高橋宏の先発が、1試合増える見込みとなった。

　「自分の調整自体は変わらないし、試合数が増えることに関しても、僕にとっては悪いことじゃない」

　30日は全体練習で汗を流した右腕は、予定通りに週明け3日の阪神戦にスタンバイ。今後、基本的に中6日で回っても5試合は登板できる青写真だ。現在は規定投球回未満ながら、あと23回1/3でシーズン規定投球回到達。“隠れ1位”の防御率0.98はもちろん勝利数（11）、奪三振（115）は2位タイで、13勝以上が対象の勝率（.846）もタイトルの射程圏内。今回の3連戦中止も追い風に、ラストスパートに入る。　（山添　晴治）