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名門に激震 関学大アメフト部員に大麻疑い 日本協会が処分発表 大学側「使用していない」

スポニチアネックス / 2024年8月31日 5時1分

2022年の甲子園ボウルで早大と対戦した関学大(青基調のユニホーム)

 日本アメリカンフットボール協会は30日、6~7月に行われたU20日本代表のカナダ遠征中に関学大5選手が重大な規律違反を犯したとして、30日付で処分を発表した。5選手のうち、選手Aは大麻含有製品とみられる物質を所持、使用したことを理由に日本代表資格の無期限停止とした。大阪市内で会見した関学大は調査で大麻使用が認められなかったことを公表し、認識のズレが浮き彫りとなった。9月2日に開幕するリーグ戦には出場する。

 甲子園ボウル7連覇を目指す名門に、激震が走った。リーグ開幕を3日後に控えたこの日、日本協会が遠征中の規律違反を理由に関学大5選手の処分を発表。うち1人は「大麻含有製品の蓋然(がいぜん)性がある物質を所持、使用した」というショッキングな内容だった。

 日本協会の発表を受け、関学大は大阪市内で記者会見し、経緯を説明した。小野宏ディレクターによると、遠征から帰国した翌7月3日に「現地で大麻を使用していた」との情報提供を受け、当該の5選手から事情聴取。同5日に尿検査を実施し、全員が陰性と認められ、「この時点で、大麻を使用していないと認識した」という。

 日本協会にも同様の情報提供があったため、関学大に対し、より厳格な毛髪検査の実施を要請。5選手のうち3選手(C、D、E)は受検し、8月13日に陰性とされたものの、選手Aと選手Bは拒否。説得に応じたBは同様に陰性と認められたものの、Aはまだ検査を受けていない。

 小野ディレクターはAが受検を拒む理由について、証拠もなく大麻を吸っているという噂を立てられたり、無断で他の選手に荷物を調べられたことなどを公表。「彼には彼の信念があってのこと」と一定の理解を示しながら引き続き説得していくことを明かした。

 協会とは別に、部としてもAに対し、7月3日から活動停止処分を下している。ただ、それは毛髪検査を受検しないことへのペナルティーで、協会が明記した「大麻含有製品の所持、使用」ではない。両者の認識にズレがあるのは明白だ。

 「どういう根拠があって、その処分となったのか。単純にそうですか、というわけにはいかない」

 こう話す小野ディレクターは、来週にも、協会から処分内容に関する説明などの文書が届くと明かした。リーグ戦は予定通り出場する方針。動揺の中で、35回目の学生日本一を狙う1年が始まる。

 ▽日本協会の5選手に対する処分

 選手A 日本代表資格無期限停止

 選手B 厳重注意、日本代表資格停止2年間

 選手CDE 厳重注意、日本代表資格停止1年間

 ▽日本協会から関学大アメフト部に対しての勧告

 選手A 無期限活動停止

 選手B 対外試合出場停止6カ月

 ≪大学スポーツの主な大麻トラブル≫

 ▽日大ラグビー部 20年1月、部員1人が渋谷区内の路上で大麻を所持したとして現行犯逮捕。無期限活動停止で同3月に個人練習の範囲から活動再開。4月末までは対外試合も自粛したが10月からの関東リーグ戦1部には出場し3位だった。

 ▽東海大野球部 20年10月、硬式野球部の部員2人が寮内で大麻を使用。外部からの通報で大学側が調査。秋のリーグ戦を出場辞退。無期限活動停止とし、21年2月に活動再開。

 ▽東農大ボクシング部 昨年7~9月、部員4人が大麻取締法違反容疑で逮捕。うち1人は寮の自室で合成麻薬LSDを営利目的で所持したとして麻薬取締法違反容疑で再逮捕された。無期限活動停止処分とし今年4月に活動再開。関東大学リーグは2部降格処分。

 ▽日大アメフト部 昨年8月、寮内で大麻や覚醒剤成分を含む錠剤が見つかり、部員1人を逮捕。10月にも新たに部員1人が逮捕された。無期限活動停止の末、今年1月に廃部。5月から事件に関与していない学生が「有志の会」として活動。

 ▽早大相撲部 昨年11月、部員1人が大麻取締法違反(譲り受け未遂)容疑で逮捕、今年1月に執行猶予付きの有罪判決を受けた。活動を当面停止とし、3月から再開。

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