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赤星憲広氏 投手陣奮闘で虎版メークレジェンド 先発が長く投げれば救援も好回転 打線は2番中野がカギ

スポニチアネックス / 2024年8月31日 5時18分

練習を中断して話し合う阪神の先発陣ら(撮影・大森 寛明)

 いざ阪神版「メークレジェンド」を――。3位・阪神はきょう31日から、5ゲーム差で追う首位・巨人を甲子園で迎え撃つ2連戦に臨む。最大13ゲーム差をつけた巨人に引っくり返されて優勝を逃した2008年の阪神は、今年と同じ残り24試合時点で2位・巨人に6ゲーム差をつけており、16年前と立場がほぼ逆になった状況。当時の主力選手の一人だった本紙評論家・赤星憲広氏(48)は阪神の大逆転に期待し、そのために最大の強みである投手陣のさらなる奮闘を条件に挙げた。

 【赤星憲広氏 視点】08年は残り24試合の時点で阪神が6ゲーム差をつけていた。そして今年は、首位・巨人まで5ゲーム差。数字だけ見れば、逆転も決して不可能ではない。

 ただ、当時の巨人は投打ともに強力で、チーム状態もすごく良かったのを覚えている。特に8、9月は日を追うごとに手ごわくなっていくようだった。そんなことを口に出してはいないが、足音が少しずつ大きくなっていくのは感じていた。

 当時の巨人に比べれば、今の阪神は相手に怖がられていないのではないだろうか。日本一になった昨年のような状態に戻さないと、巨人を脅かすことはできない。そのためには、まず投手陣だ。

 夏の長期ロードは9勝13敗1分けと負け越した。その要因は先発陣のスタミナ切れとみる。早期降板するから救援陣にも負担がかかり、結果、投手陣全体が疲弊していく。巨人は戸郷、菅野、山崎伊、広島も森下、床田、大瀬良…と軸となる先発が盤石だから、救援陣も好回転する。阪神も決して戦力が劣っているわけではない。先発が1イニングでも長く投げることで後ろの形も整っていく。そうなれば、上位の立場から見て、追ってこられて一番怖いのは阪神だろう。

 打線は一時よりもヒットは出るようになった。1番・近本に加え中軸では森下、大山の調子がいい。佐藤輝も波はあるが、得点圏で数字を出している。ということは…2番・中野がつながれば、得点力アップが見込める。

 後半戦に入ってから初回に近本が出ると、岡田監督は中野にバントを指示するようになった。これが先制点に結びつくようになったのだが、5ゲーム差を一気に縮めるにはまだ得点力が物足りない。目下チーム盗塁数はリーグ最少の34。ならばエンドランを仕掛けるなども、一つの手だろう。加えて個人的には中野の打順を下位に下げ、調子のいい選手を2番に入れるのも一手と考える。28日のDeNA戦で佐藤輝を4番から6番に下げたように、なにか大きく動かないと、阪神版「メークレジェンド」はならない。きょうからの2連戦は2連勝はもちろん、“阪神はやっぱり怖いな”と思わせる勝利が必要だ。 (スポニチ本紙評論家)

 ▽08年のTG優勝争い 阪神は広島からFA移籍した新井貴浩らが活躍して開幕5連勝を飾ると、7月9日時点で2位・中日と3位・巨人に13ゲーム差をつけて首位を独走。7月22日には優勝マジック46が点灯した。しかし、北京五輪で藤川球児、矢野輝弘、新井の主力3選手が戦列を離れると、8月は9勝11敗と失速。終盤では巨人との直接対決に7連敗するなど、原監督率いる巨人に逆転優勝の「メークレジェンド」を許し、5年間指揮を執った岡田彰布監督が辞任した。

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