ソフトバンク・近藤が同点ソロで流れを呼び込む 頼れる男が本領発揮

＜ロ・ソ＞2回、近藤は同点ソロを放つ（撮影・小海途　良幹）

　◇パ・リーグ　ソフトバンク4―1ロッテ（2024年8月31日　ZOZOマリン）

　頼れる男が本領発揮だ。ソフトバンクの近藤が2回に8月13日の西武戦以来14試合ぶりの一発となる18号同点ソロを放った。

　「自分のバッティングができました。久しぶりのホームランとなって良かったです」。ロッテ先発・メルセデスに2球で追い込まれながらも、しっかりボール球を見極めてフルカウントまで持っていった。6球目の直球を仕留めて逆方向の左翼へアーチを描いた。6回にも1死一塁から左中間への二塁打でチャンスメークし、石塚の決勝打につなげた。

　夏場に入って当たりが止まっていた。6月は打率・413、7本塁打、23打点で月間MVPに輝いたが、7月は打率・200、0本塁打、4打点。球界最高峰の打撃技術を誇る男が「いい打席があっても続かなかった」と苦しんだ。8月は2日の日本ハム戦、13日の西武戦で1試合2本塁打を放つも波に乗れずに、試合前の時点で打率・244と本調子から遠かった。直近10試合は打点もなく、チームは3勝7敗と勝敗に直結していた。

　昨季2冠王が8月ラストゲームで9月戦線へ期待が高まる活躍を見せた。いよいよ優勝へ向かってラストスパート。鷹の背番号3が価値ある一打でチームを勝利へと導く。