ソフトバンク・石川 マリン大好き7連勝 強風で変化球キレキレ 小久保監督「前回より全然球が良かった」

＜ロ・ソ＞勝ち投手となり、笑顔を見せるソフトバンク・石川（撮影・長久保　豊）

　◇パ・リーグ　ソフトバンク10ー2ロッテ（2024年9月1日　ZOZOマリン）

　抜群の好相性を誇るマウンドでロッテ打線を粘って抑えた。ソフトバンク・石川が6回を6安打無失点で4勝目を挙げた。

　18年5月からのZOZOマリンでの連勝を7に伸ばした。「風に強いというところも加味しての期待とかもあったと思う。何とか結果を出したいと思って投げました」。風が代名詞でもある同球場では武器のパワーカーブやフォークなど変化球の切れが増す。この日は最大10メートルの強風が吹く中でスコアボードにゼロを並べた。今季12イニング無失点と結果を残している。

　無四球で余計な走者を許さず、ピンチを招いてもホームを踏ませなかった。2回は1死一、三塁で中村奨、安田から連続三振を奪って、直後の味方の4点の先制につなげた。6回1死一、三塁のピンチでは、いずれもフォークで角中を遊飛、山口を三ゴロに打ち取った。前回8月15日の西武戦では、3回6安打2失点で降板したが雪辱。小久保監督は「前回より全然、球が良かった」と評価した。

　「監督からも“ここからの30試合は一戦必勝だ”という話をしてもらった。前だけを見て頑張るだけです」。2軍調整の期間も長く苦しいシーズンとなっているが、経験豊富な右腕は優勝のために欠かせない。