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平田憲聖 最終日ノープレーでV 台風余波で36H短縮決着 愛犬効果で通算4勝

スポニチアネックス / 2024年9月2日 4時47分

笑顔で優勝杯を掲げる平田(撮影・村上 大輔)

 ◇男子ゴルフツアー フジサンケイ・クラシック最終日(2024年9月1日 山梨県 富士桜CC=7424ヤード、パー70)

 順延となっていた第2ラウンドの残りが行われ、前日に63をマークして通算9アンダーの暫定首位でホールアウトしていた平田憲聖(23=ELECOM)が36ホール短縮競技となった大会を制した。今季2勝目、ツアー通算4勝目。競技は終日の悪天候予報のため、5年ぶりに36ホールに短縮された。自他ともに認める「雨男」が、最終日に一ホールもプレーせず優勝を飾った。賞金加算は規定により当初の50%となる。

 クールな平田が、これまでの3勝よりも「ドキドキ」していたという。午前4時30分に目が覚めた。「一番緊張した朝で、ゴルフ場でもドキドキしながら待っていた」。午前7時に36ホール短縮が決定。プレーオフの可能性もあったため、通常の通りに準備を進めた。プレーが残っていた選手がホールアウトし、吉報が届く。最終日に一ホールもプレーしない“異例V”が決まると、仲間からのウオーターシャワーを満面の笑みで浴びた。

 「プレーしたかったけれど、素直にうれしい気持ちでいっぱい。タフなコースで優勝できて自信になった」

 前日の第2Rで63とチャージをかけて首位に立った。36ホール決戦も想定した上で攻めた結果だった。実は自他ともに認める「雨男」。雨が降って難しい状況になるほど、集中力が上がるという。第2Rは雨が降る前にプレーを終える幸運にも恵まれたが、「雨が降ってほしかった」とほほ笑んだ。雨中の表彰式で優勝杯を掲げる表情は誇らしげ。3日連続のサスペンデッドとなる荒れ模様の大会を制したのは、必然だったのかもしれない。

 そんな平田のゴルフ漬けの日々の癒やしが、ミニチュアシュナウザーの愛犬のププとビビだ。最近、MLBドジャースの大谷翔平投手の愛犬・デコピンの始球式にくぎ付けになった。「凄い賢い。僕んちの犬はあんなことできない」。国内通算勝利数で並んだ同学年の中島啓太、蝉川泰果へのライバル心を問われても「良い意味で、ないです」とさらりと答えた23歳が「いつかゴルフでも(始球式のようなことが)できるように特訓させよう」と言葉に熱を込め、富士の麓を後にした。(中村 文香)

 ≪ツアー制施行後5年ぶり9度目≫36ホールの短縮競技となったのは、1973年のツアー制施行後では19年のブリヂストン・オープン以来5年ぶり9度目となった。連日の悪天候で日程は大きく狂ったが、競技開始後に大会が不成立となるツアー史上初の事態は免れた。4日間全てで競技を始めながらの36ホール決着は初。大会運営の戸張捷ゼネラルプロデューサーは「いろんな大会に関わってきたがこんなことはない。極めてイレギュラー。無事に成立して良かった」とホッとした表情だった。

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