阪神4人、巨人2人態勢！大商大・渡部が秋1打席で完璧一発「1打席目を大事に…」内野守備も軽快

＜大商大・神院大＞初回に左越え先制2ランを放った大商大・渡部（撮影・河合　洋介）

　◇大学野球関西六大学野球開幕節1回戦　大商大6―0神院大（2024年9月2日　南港中央）

　関西六大学野球の秋季リーグが大阪市の南港中央で開幕し、大商大は神院大を6―0で下す好発進を決めた。

　今秋ドラフト1位候補に挙がる渡部聖弥（4年）は、初回2死三塁で左中間席へ先制2ランを放った。

　「1打席目をむちゃくちゃ大事にしていたので嬉しかったです」

　8回先頭では左前打を放ち、連盟史上14人目となるリーグ通算100安打を達成。「1年生のときから考えれば遠い記録だけど、安打を積み重ねた結果が記録につながったと思います」と振り返った。

　広陵（広島）時代以来となる内野にも挑戦しており、秋初戦は三塁で先発出場。6回からは二塁に入ってゴロをさばくなど軽快な動きを披露し、「違和感なく入れている」とうなずいた。

　球場には阪神4人、巨人2人を含むNPB9球団15人のスカウトが集結。ロッテの榎康弘アマスカウトディレクターは「いいものを見せてもらいました。右の長距離打者は貴重ですし、他球団も含めて（ドラフト1位指名の）12人の候補の一人になってくることは間違いないのではないかと思います」と言及した。

　◇渡部　聖弥（わたなべ・せいや）2002年（平14）8月31日生まれ、広島県府中市出身の22歳。小学1年に南少年野球クラブで野球を始めて投手などを務める。中学では府中野球クラブに所属。広陵では1年秋に背番号5でベンチ入りし、2年春に選抜出場。大商大では2年秋のリーグ戦でシーズン最多記録となる5本塁打を達成。50メートル走6秒1、遠投110メートル。1メートル77、88キロ。右投げ右打ち。