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公式戦初先発のミキハウス・野口聡大が5回無失点の好投 入社1年目の右腕が大勝発進に導く

スポニチアネックス / 2024年9月2日 22時35分

<ミキハウス・島津製作所>先発して5回無失点に封じたミキハウス・野口

 ◇第49回社会人野球日本選手権近畿地区最終予選1回戦 ミキハウス9―1島津製作所(2024年9月2日 わかさスタジアム京都)

 大役をやってのけた。ミキハウスの1年目右腕・野口聡大投手(23)が先発して5回を3安打無失点。5三振を奪う好投で初戦に快勝した。

 「大事な初戦ということで一番はチームが勝つこと、二つ目に勢いをつけられるようなピッチングをしようと思いました」

 その立ち上がり。初回先頭打者に右翼への二塁打を浴びたが、慌てなかった。2番打者をフォークで空振り三振に封じると、4番打者も空振り三振。ピンチを切り抜けたことがチームにリズムを生み、直後の攻撃での先制点につながった。

 「久しぶりの公式戦での先発でしたので緊張はありましたが、(捕手の)井上さんにリードしていただき何とか投げきることができました」

 先発のマウンドは和歌山東3年夏の和歌山大会以来だった。高校最後の夏を終えた直後に右肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、進学した東北福祉大でも実戦復帰は2年になってから。4年秋のリーグ戦で公式戦デビューを果たしたが、中継ぎでの起用だった。ミキハウスに入社後も公式戦では初先発。二重三重にかかる重圧を、持ち味である制球の良さではねのけた。

 「大学の同級生でも野球を続けられなかった仲間がいるので、その人たちの分まで頑張るしかない。入社させていただいたミキハウスに感謝の気持ちを持ってプレーします」

 栗山拓巳、高橋康平、桜井俊貴と30代が支えてきた投手陣。23歳の新星が台頭すれば、選手層は一気に厚くなる。

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