1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

團十郎「今までにはない」舞台製作に意欲 Lil かんさい・嶋崎からギャルピース伝授され“新たな顔”も

スポニチアネックス / 2024年9月3日 5時2分

<JAPAN THEATER「SEIMEI」製作発表会見>製作発表会見に登壇した市川團十郎(右)と嶋崎斗亜(撮影・藤山 由理)  

 歌舞伎俳優の市川團十郎(46)と関西ジュニア「Lil かんさい」の嶋崎斗亜(21)が2日、都内で舞台「JAPAN THEATER『SEIMEI』」の製作発表会見に出席した。歌舞伎を中心にさまざまな要素を融合して、平安時代の陰陽師・安倍晴明の世界を舞台化するエンターテインメント作品。数々の作品で描かれてきた晴明を演じる團十郎は「(従来の)イメージ通りにならないように努力したい」と意気込んだ。

 久々に大きな新作に挑む團十郎。2022年11月からの襲名披露興行では、古典歌舞伎の演目を数多く演じてきた。かねて「古典の継承と、新たなことを生み出すのが團十郎の使命」と語っており、もうひとつの使命を果たす時がやって来た。

 團十郎が晴明、嶋崎が都を守る四神の朱雀を演じる。團十郎は「晴明の軌跡はドラマや本で全部学ぶことができる。そういうものを全部踏まえた上で、それを凌駕(りょうが)し、超越していくところに歌舞伎の面白さがある。晴明を新しく立ち上げるイメージでやっていきたい」と意欲。静のイメージがある人物だが「團十郎家ですので、荒ぶるものも出てくるような、今までにはない晴明にしたい」と理想を語った。

 嶋崎は関西ジュニアからの大抜てきとなった。22年に出演した古典芸能と現代演劇を融合した舞台「波濤を越えて」での演技が評価されての起用。團十郎との共演に緊張はあるが「負けないように精いっぱい僕の魅力も伝えられるように稽古を重ねたい」と語った。

 一方で「(團十郎と)打ち解けたい。仲良くなりたい」と人なつっこい笑顔も見せた。写真撮影では、若者の間では定番となっている「ギャルピース」と「指ハート」のポーズを伝授。團十郎の新たな顔を引き出した。

 脚本は今井豊茂氏、演出は広井王子氏が務める。さらに楽曲はLUNA SEAのギタリスト・SUGIZO、神楽振り付けにはマドンナのバックダンサーを務めたケント・モリと、豪華クリエーターがタッグを組む。歌舞伎音楽担当の田中傳次郎氏は「アベンジャーズのような皆さんがそろった」と自信。超強力チームで見たことのない安倍晴明を作り上げていく。東京公演は来年3月1~23日に新宿・シアターミラノ座で上演。 (糸賀 日向子)

《クリエーターが集結》 第一線で活躍するクリエーターが集結。テレビゲーム「サクラ大戦」シリーズの原作・プロデューサーとして知られる演出の広井氏は舞台、ドラマなど多数のエンタメ作品を手掛ける売れっ子。「(式神を使っての戦いは)ポケモンと一緒で、誰かに戦わせるだけでつまらない。自分自身で行動して傷ついている晴明が見たい」と語った。脚本の今井氏は数々の歌舞伎の脚本を担当してきた。

 ▽安倍晴明 陰陽道の第一人者として平安時代に活躍。花山天皇や一条天皇、藤原道長らの信頼を集めた。今作では晴明が天下が乱れるとお告げを受け、四神に平安京の結界を守るように命じる。だが四神の朱雀が魑魅魍魎(ちみもうりょう)とともに都に侵入した第六天魔王に追従。窮地に追い込まれた晴明が世の安寧を取り戻せるかを描いていく。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください