ヤクルト・田口が海外FA権を取得「ジャイアンツあっての僕」メジャー挑戦は「心の片隅にある程度」

ヤクルト・田口

　ヤクルト・田口麗斗投手（28）が3日、海外FA権の取得条件を満たした。昨年12月の契約更改では今季から3年総額5億5000万円で契約を結び、海外FA権を行使してメジャー移籍を希望していることを球団側に伝えていた。

　広島新庄（広島）から13年ドラフト3位で巨人に入団。21年3月に交換トレードでヤクルトに移籍し、昨季はクローザーとして33セーブを挙げた。プロ11年目での海外FA権取得に「ジャイアンツあっての僕だと思っている。原監督はじめ、（高橋）由伸さんもそうですけど、ずっとここまで使い続けてくれたおかげで取得できたと思っているので、感謝の気持ちは忘れずに。一つのプロ野球選手としての勲章を手に入れることができた」と感想を口にした。

　2日時点での今季の成績は32試合で1勝3敗7セーブ、防御率1・30で、ケガによる出遅れもあり「前半離脱してるんで、このまま最後まであと1か月突っ走っていきたい。今はちゃんとシーズンを全うするしかない」と強調した。シーズン終了後にあらためて球団側と再び話し合うとみられ、メジャー挑戦については「それはもう心の奥、片隅にあるっていう程度」と話すにとどめた。