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37歳ドヘニー 井上尚弥の前に腰負傷で棄権…陣営に両肩をかつがれ右足を引きずって退場

スポニチアネックス / 2024年9月3日 21時17分

<ダブル世界戦 井上・ドヘニー>7回、TKO負けのドヘニー(撮影・島崎 忠彦)

 ◇4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 井上尚弥―TJ・ドヘニー(2024年9月3日 東京・有明アリーナ)

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が挑戦者でWBO世界同級2位のTJ・ドヘニー(37=アイルランド)を下し4本のベルトを守った。圧倒的優位予想の中で圧勝し、世界戦通算勝利数は井岡一翔(35=志成)を抜いて日本人最多23勝となった。また、自身の持つ日本人世界戦連続KO記録を9に伸ばした。

 試合はまさかの結末を迎えた。尚弥の一方的な展開が続く中で7ラウンドの開始ゴングが鳴って、数発のパンチを打ち込むとドヘニーは腰をおさえて棄権して尚弥のTKO勝利となった。

 ドヘニ―は足を引きずりながら赤コーナーに向かって尚弥陣営に感謝。そして尚弥を称えた。青コーナーに戻ると、椅子に座ると痛みが増したのかコーナーにもたれる形で陣営と会話。そして息子とも会話をかわして、笑顔を見せた。そして5~6人の助けを受けながらリングを降りて、陣営に肩を借りながら右足を引きずって退場した。

 4人の子供を持つ父親でもあるドヘニ―。仕事とボクシングを両立するほど勤勉さもある。今回も仕事しながらファイトキャンプに臨み、自信を持って“モンスター”尚弥の対角に立ったが奮闘むなしく敗れた。

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