7回に動きを止めたドヘニー、その瞬間の尚弥の心境は…「理想としてた終わり方ではない。ファンの方も」
スポニチアネックス / 2024年9月3日 22時46分
◇4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 井上尚弥―TJ・ドヘニー(2024年9月3日 東京・有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が挑戦者でWBO世界同級2位のTJ・ドヘニー(37=アイルランド)を7回16秒、TKOで4本のベルトを守った。圧倒的優位予想の中で圧勝し、世界戦通算勝利数は井岡一翔(35=志成)を抜いて日本人最多23勝となった。また、自身の持つ日本人世界戦連続KO記録を9に伸ばした。
尚弥が7回に入って攻勢を強めたところで、ドヘニーは腰に手を当てて動きを止め、座り込んで立てなくなった。足を引きずる仕草も見せる挑戦者に、レフェリーは試合をストップ。会場の観客からは大きなどよめきが起こった。
尚弥は会見で、7回の幕切れについて聞かれると「(ドヘニーの)あのままのリアクションを受け止めましたね」とコメント。その瞬間の心境については「自分としては、自分が理想としてた終わり方ではないので。見に来てくれたファンの方もそうだと思うので、中途半端な終わり方になってしまったとは思いましたね」と説明した。
ドヘニー陣営のヘクター・バミューデストレーナーは試合後の会見で「7ラウンドでのケガのように見えたが、その前に痛めていた。神経が少し痛んでいた」と説明。プロモーターのマイク・アルタムラ氏はドヘニーのコメントとして「もし、明日6ラウンドの続きができるようならば、本当にやってみたいという思いでいる」と伝えた。
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