プロ初登板のソフトバンク・木村光がキラリ!! 2回3K零封「やることは変わらんと…」

＜ソ・日＞3番手で登板した木村光（撮影・成瀬　徹）　　　　　　

　◇パ・リーグ　ソフトバンク3―6日本ハム（2024年9月3日　みずほペイペイD）

　背番号「68」の強心臓が光った。ソフトバンクの大卒2年目、木村光がプロ初登板で2回無失点と好投した。

　「1、2軍でもやることは変わらんと思ってたんで緊張はしなかったですね。いつも通りの投球ができた」

　0―6の5回に2番手として登板。先頭の郡司にいきなり右前打された。続く上川畑は投前に送りバント。好フィールディングで二塁アウトとし「あれで落ち着きました」。その後に1死一、二塁のピンチを背負うも水野を直球で見逃し三振に斬り、続く万波をワンバウンドになるスライダーで空振り三振に抑えた。6回は四球こそ許したが、無安打で終えた。

　22年育成ドラフト3位で入団し、昨年7月に支配下登録を勝ち取ったが、今季は右足の疲労骨折で出番が遅れた。「へこむより、次どうしていくかを考えた」。昨季ファームで見ていた小久保監督は2軍戦での投球で復調を感じ取り、腰痛で離脱した藤井の代わりに1軍に初昇格させ、すぐ中継ぎで起用。「プロ初登板でゼロでしっかりとね。変化球でストライクが取れていた。僕が2軍（監督）で見ていたときよりもコントロールが良くなってるなーという印象でした」と評価した。

　初登板の記念球はもらわなかった。「勝ってから球はもらいたいです。今年は1軍にいたい」。新たに光る目標もできた。

　◇木村　光（きむら・ひかる）2000年7月2日生まれ、奈良県出身の24歳。中学時代は岡本和（巨人）が在籍した橿原磯城リトルシニアでプレー。奈良大付では18年の3年夏に甲子園出場。佛教大では全日本大学選手権に3度出場した。22年育成ドラフト3位でソフトバンクに入団し、23年7月に支配下登録。1メートル73、74キロ。右投げ左打ち。