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阪神・高橋 1048日ぶり甲子園で勝った 大歓声に熱気味わい「ここに立つというのを目標にやってきた」

スポニチアネックス / 2024年9月4日 5時18分

<神・中>7回、高橋は村松を空振り三振に抑え雄叫びを上げる(撮影・後藤 大輝)

 ◇セ・リーグ 阪神4―1中日(2024年9月3日 甲子園)

 阪神は3日の中日戦に4―1で快勝。先発・高橋遥人投手(28)が7回3安打無失点と好投し、甲子園球場では実に2021年10月21日の中日戦以来、1048日ぶりとなる白星を飾り、今季3勝目を挙げた。3年ぶりの対戦となっても“竜キラー”は健在。上位の広島、巨人がともに敗れたため、チームは首位までのゲーム差を4・5に縮めた。今回は登録抹消されず、次回登板は中9日で13日の広島戦に向かうことが濃厚だ。

 思い出した。地鳴りのような大歓声。3年前に最後の勝利を挙げた夜より、かなり暑い9月上旬のナイター。高橋は、全身で甲子園の熱気を味わった。試合後、亜大の先輩でもある木浪と並んだお立ち台では「本当にここに立つというのを目標にずっとやってきたので」と勝利の味を存分にかみしめた。

 「調子は良くなかった。でも走者が出てからは、ほとんど厳しいところに投げられた。それが0点で終われたことにつながった。強い打球もあったけど、野手のおかげで全部アウトにしてもらえた。7回まで行けた要因かなと思う」

 1032日ぶりの聖地のマウンド。だが、状態は万全ではなかった。直球の感覚が今ひとつ…。そこでツーシームを軸とした打たせて取る投球を展開。それが今季最長7イニングにつながった。奪った21アウトのうちゴロアウト15。わずか91球という完封ペースで凡打の山を築かせた。とはいえ勝負どころでは直球勝負。最大のピンチだった7回2死二、三塁では村松を146キロ直球で空振り三振に仕留め、拳を握って吠えた。

 21年10月21日の中日戦以来1048日ぶりの甲子園勝利。それ以来の対戦でも“竜キラー”は健在だった。特に甲子園での中日戦は8戦6勝無敗。試合前時点で防御率0・98を誇った中日・高橋宏との“高橋対決”に堂々、投げ勝ってみせた。

 謙虚で研究熱心。多くの時間を過ごした鳴尾浜では、若手投手から質問を受けることが多かったが、高橋の場合はそれに答えるだけではない。たとえば、手首の手術の影響でなかなか球威が戻らなかった頃には、9学年下の門別に教えを請うたこともある。「若いのに球速もあって、キャッチボールをしても球がすごく伸びてくる。僕がいつもたくさん教えてもらっている」。年齢の長幼にこだわることなく、実力を最重視。その向上心が、高橋の最大の持ち味だ。

 過去2度の登板後は抹消されたが、今回は「抹消せえへんよ」と岡田監督。次戦は中9日で、13日広島戦への投入が濃厚となった。「目の前の試合を頑張るだけ」と高橋。首位・広島とは4・5ゲーム差。奇跡の逆転優勝の原動力となるべく、腕を振り続ける。(松本 航亮)

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