田崎史郎氏 総裁選候補の“裏金”対策「茂木氏は今日“思い切ったこと”小泉氏はおそらく規正法の再改正」

東京・六本木のテレビ朝日社屋

　政治ジャーナリストの田崎史郎氏が4日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月～金曜前8・00)に出演。自民党麻生派に浮上した政治資金パーティーを巡る裏金疑惑について言及した。

　2022年に政治資金規正法違反で薗浦健太郎元衆院議員が罰金などの略式命令を受けた事件で、元秘書が東京地検特捜部の調べに対し、薗浦氏が所属していた自民党派閥「為公会」（現・志公会＝麻生派）の政治資金パーティーの収入から17年に分配された380万円を事務所の裏金をためる口座に入れたと供述していたことが刑事裁判の確定記録から判明したと毎日新聞が報道。

　自民派閥の政治資金パーティー裏金事件では安倍、二階、岸田各派が立件されたが、麻生派で裏金の存在を認める証言が確認されたのは初めて。党総裁選への出馬を表明した麻生派の河野太郎デジタル相は、この報道を受け「（麻生派は）これまでクリーンにやってきたという認識だ」と述べた。また、小泉進次郎元環境相は「関係者がしっかりと説明することが大事だ」と指摘。石破茂元幹事長は「報道が事実なら（麻生派側が）考え方を申し述べる機会があろうかと思う」とした。林芳正官房長官は記者会見で「政府としてお答えする立場になく、コメントは差し控えたい」と述べるにとどめた。

　総裁選には石破茂元幹事長、河野太郎デジタル相、小林鷹之前経済安保担当相、林芳正官房長官が既に出馬を表明している。今後、茂木敏充幹事長、小泉進次郎元環境相、高市早苗経済安全保障担当相も立候補を表明する見通し。そのほか青山繁晴参院議員、加藤勝信元官房長官、上川陽子外相、斎藤健経済産業相、野田聖子元総務相の名も挙がっている。

　田崎氏は「茂木さんがきょうの午後に記者会見して、そこで政治とカネの問題についても思い切ったことを言うと言われています。私は注目して見ています。金曜日（6日）に小泉さんが記者会見して、そこでも政治とカネの問題に触れて、おそらく政治資金規正法の再改正、施行が2年後なんですけれども、その前に1回改正しますということを言われると思う」と話した。

　また「来週月曜日には高市さんが記者会見する予定で、7人になる予定なんですが、あと2人の出馬の可能性が高まっている。上川陽子外相、そして加藤勝信さん、この2人は20人に到達。結局9人になると思う」と自身の見立てを話した。