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大谷翔平 延長10回2死二塁から申告敬遠で大ブーイング 続くベッツが3ランを放ってド軍ファン歓喜

スポニチアネックス / 2024年9月4日 13時9分

延長10回、大ブーイングの中、申告敬遠で一塁へ歩いたドジャース・大谷(撮影・西尾 大助)

 ◇インターリーグ ドジャース6―2エンゼルス(2024年9月3日 アナハイム)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が3日(日本時間4日)、移籍後初めてエンゼルスタジアムに凱旋してエンゼルス戦に「1番・DH」で先発出場。第2打席で右翼線へ適時三塁打を放ち、チケットが完売して満員に埋まった古巣ファンの前で恩返しの一打となった。これがシーズン81本目の長打で自己最多を更新した。チームはタイブレークの延長10回2死二塁から大谷が申告敬遠でつなぐと、ムーキー・ベッツ内野手(31)の3ランなどで4点を奪って競り勝った。貯金は今季最多の29とし、地区優勝へのマジックは18に。これで今季のエンゼルス戦は1試合を残して2勝1敗と勝ち越した。

 タイブレークの延長10回にロハスの適時打で1点を勝ち越し、なおも2死二塁で大谷に打席が回ると、エンゼルスベンチは申告敬遠。するとエンゼルスタジアムのファンは大ブーイングを浴びせた。そして続くベッツが3ランを放ち、ドジャースファンは大歓声を上げて喜んだ。

 第1打席で大谷の名前がコールされると敵味方関係なく、ファンがスタンディングオベーション。「MVP」コールも沸き起こった。左腕デトマーズとの対戦は一ゴロに倒れた。

 第2打席は1点を追う3回1死一塁の場面。カウント1―2から5球目のスライダーが自打球となって股間付近を直撃してヒヤリとさせたが、続く6球目のカーブを強振。右翼線へ今季7本目の三塁打を放ち、一塁走者が生還して今季99打点目となった。これで2021年の自己最多100打点にあと1に迫った。大谷が三塁に到達しておなじみのポーズ「ヒップロック」を決めると、三塁手レンドンが冷やかしで肩を叩こうとする場面も。「MVP」コールを送っていたスタンドのファンは大谷と同じくポーズを決めて喜んだ。この時点でブルワーズ・アダメズと並んで打点部門でリーグトップに立った。さらにベッツにも適時打が飛び出し、2点を奪って逆転した。

 2日のダイヤモンドバックス戦では自己最多タイの1試合3盗塁を決めて今季46盗塁。これで44本塁打&46盗塁となり、史上初の50―50もカウントダウンに入ってきた。

 エンゼルスとレギュラーシーズン初対戦となったドジャースタジアムでの6月21、22日の2連戦では2戦連発するなど6打数3安打4打点と爆発。古巣に成長した姿を見せつけた。

 試合前はビジター側の右翼側ではなく、当時を思い出すためか、エンゼルス時代によく練習していたホーム側の左翼側で壁当てのルーティンを行った後、キャッチボールを行った。球場にはエンゼルス時代の大谷のユニホームを着たファンも多数駆けつけ、大谷がベンチに戻る際には「ショーヘイ!」とファンは大歓声。大谷はスタンドに自身の持っていたボールを投げ入れるファンサービスも行った。試合前のエンゼルスタジアムでは大型ビジョンに2021年、2023年のMVP受賞を獲得した功績とともに「ウェルカムバック 大谷翔平」とのメッセージが出現。昨季まで在籍したスターの初凱旋を温かく出迎えた。

 3月26日のエンゼルスとドジャースのオープン戦では、初回の第1打席で大谷がバッターボックスに入る際、大型ビジョンで6年間の活躍をまとめた特別映像を流すサプライズ演出。大谷もヘルメットを取ってぺこりと頭を下げてあいさつすると、古巣ファンもスタンディングオベーションで声援を送った。しかし、4月5日の本拠地開幕戦となるレッドソックス戦で歴代の功労者の動画が流れると、大ブーイングが起きていた。

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