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【パリ・パラリンピック】障がいも震災も乗り越え…パラ復活の女子砲丸投げF46で斎藤由希子が4位

スポニチアネックス / 2024年9月4日 19時57分

初のパラリンピック出場となった斎藤由希子(ロイター)

 ◇パリ・パラリンピック第8日(2024年9月4日 フランス競技場)

 陸上の女子砲丸投げ(上肢障害F46)が行われ、元世界記録保持者の斎藤由希子(31=SMBC日興証券)が11メートル61で4位に入った。女子砲丸投げのF46は競技人口が少ないため12年ロンドン大会以降パラリンピック種目から外されていたが、今大会から復活していた。

 現世界記録保持者ノエル・マルカマキ(23=米国)が2投目で13メートル95、4投目で14メートル06と記録更新を連発した中、斎藤も徐々に距離を伸ばした。1投目から10メートル91、11メートル03、11メートル26、11メートル42で、4投目を終えて4番手に浮上。5投目は11メートル28で5番手へ後退したが、最終6投目はこの日自己最高の11メートル61。表彰台には27センチ届かなかったものの、1つ順位を上げて競技を終えた。

 生まれつき左腕の肘から先がない。中学時代に片腕だけでも可能な砲丸投げを始めたが、高2の時に東日本大震災で宮城県気仙沼市の自宅が津波で流される被害を受け、避難所生活を送った。パラ陸上に本格参戦したのは大学から。投てき競技に取り組み、砲丸投げで4年時にマークした12メートル47は23年に更新されるまで世界記録だった。だが、当時は斎藤が該当するF46クラスの女子砲丸投げがパラリンピック種目になく、やり投げで出場を目指した16年リオデジャネイロ大会と21年東京大会には出られなかった。

 それでもパリ大会での実施が決まると、22年3月の長女出産から3カ月後に練習を再開。練習中はコーチである夫が子供の面倒を見るなど夫婦で協力し、23年世界選手権(フランス)で3位に入ってパリ大会代表に内定した。今年の世界選手権(神戸)でも11メートル72で3位と、世界で戦える手応えを得て初の大舞台に挑んでいた。

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