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森永卓郎氏 米価気にして備蓄米放出しない政府に苦言「異常に下がらないくらいに調節すればいいだけ」

スポニチアネックス / 2024年9月4日 20時36分

森永卓郎氏

 経済アナリストの森永卓郎氏(67)が4日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー」(月~木曜前8・00)に生出演し、米不足に対する政府の対応に苦言を呈した。

 全国的に米の品薄状態が続いている日本。昨年の猛暑の影響による不作、災害に備えた買い込みや、インバウンド用の米の需要などが理由に挙げられている。全国の多くの小売店で、米売り場の棚はスッカラカン。24年の新米が店頭に並び始めたが、生産コスト上昇や需要の高まりを受け、価格は上がる見込みだ。森永氏は「在庫がないだけじゃなくて、ものによってなんですけど、倍近くになっているんです、値段が」と現状を伝えた。

 そんな中でも、政府は備蓄米の放出をかたくなに否定している。森永氏は「なんで放出しないんですか?新米が出てくるから、そこまでちょっと我慢していろということなんですけど、新米が出る前までだって、お米は食べるわけですよ」と、政府の説明に首をかしげた。

 備蓄米は93年に冷害で米が大凶作だったことを受け、95年に制度化された。現在は100万トンの備蓄があり、一部でも放出されれば米不足と価格高騰の解消が期待される。

 政府が放出を渋る他の要因として、森永氏は「政府の会見を見ていると、どうも今、備蓄米を放出すると、価格が下がって農家に打撃が与えられる」と推測。しかし、現状はほぼ在庫はなく、売っている米も価格は高騰しているという現状だ。森永氏は「価格を下げるために備蓄米を放出するわけです。何言ってるんだよって感じなんですよ」と訴え、「異常に下がらないくらいに調節して放出すればいいだけの話」と、放出量で価格は調節可能だとした。

 さらに森永氏は、政府が放出しないもう一つの理由を考察した。「政府はそう言ってないんですけど、たぶんですけど、今、備蓄米を放出するとその分、在庫を回復させるためにまた買わないといけない、新米を。今、高いわけですよ。補充するためのコストというのが大きくなってしまうので、それを嫌がっているんじゃねえかな?」。もちろん、高騰している米を買わされるのは国民。「このツケを庶民に回しているということ。持っているのに出さない。売り惜しみをする、出し惜しみをするというのは、消費者をバカにしているとしか私には思えないですけど」と、“森永節”で斬りまくった。

 記録的な凶作でも、大災害が起きているわけでもない、いわば“平時”の米不足。森永氏は「今、有事でも何でもないんですよ?それで米がないんだから、大災害だとか、起きて欲しくないけど戦争に巻き込まれた時というのは、食う物がなくなっちゃうんです」と、有事の際の備蓄不足に危機感を募らせていた。

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