ソフトバンク救援陣が9回に悪夢の炎上6失点 小久保監督「もう一度、戦い方を変える」

＜ソ・日＞9回途中降板する大山（撮影・岡田　丈靖）

　◇パ・リーグ　ソフトバンク5―8日本ハム（2024年9月4日　みずほペイペイD）

　想定外の事態が起きた。3点リードの9回に試合を締めくくるべくマウンドに上がった松本裕が先頭・松本剛に四球を与えたところで緊急降板。ここから一挙6点を奪われての逆転負けを喫した。

　これまで右肩の違和感を抱えつつもギリギリの状態で踏ん張ってきた守護神は一度登録を抹消される。小久保監督は「ルーキーたちには責任はないので。幸いにもここまで貯金がある。これが切羽詰まってたら浮足立つ敗戦になるでしょうけどね。もう一度戦い方を変えるというところじゃないですかね」と口にした。

　アクシデントを受けてルーキー大山が登板した。しかし、プロ初セーブのかかった状況で日本ハム打線につかまった。1死一塁から代打・浅間に右翼への二塁打を浴びて二、三塁とされ、田宮、石井の連続タイムリーで1点差に迫られた。1死一、三塁から万波の遊ゴロの間に5―5の同点に追いつかれた。

　なお2死二塁の場面で同じく新人の岩井がマウンドに上がった。ここまで5試合5イニングで一人の走者も許しておらず、相手に傾いた流れを断ち切りたかったが…。2死二塁から水谷に勝ち越しタイムリーを浴びると、続く清宮に初球のフォークを右翼スタンドへ運ばれた。長い日本ハムの攻撃だった。ベンチに戻った大山はこらえきれず悔し涙を流した。

　本拠地で痛い連敗を喫し、2位・日本ハムには前カードから4連敗。投手陣が踏ん張りどころを迎えている。　（木下　大一）