3カ月ぶり復帰ダルビッシュ「たいした投球してないのに…生きてて良かった」ファン声援に感謝

タイガース戦に先発したパドレス・ダルビッシュ（AP）

　◇インターリーグ　パドレス6×－5タイガース（2024年9月4日　サンディエゴ）

　パドレスのダルビッシュ有投手（38）が4日（日本時間5日）、本拠でのタイガース戦に先発。約3カ月ぶりの復帰登板は3回途中3失点だった。チームはサヨナラ勝ちを収めた。

　ダルビッシュは立ち上がり、2死まで順調だったものの3番・ビアーリングに高め直球を狙われ、先制ソロを被弾。2回は先頭・トーケルソンに四球を与えると、次打者・ヤンに右前打を浴び無死一、二塁。自身の暴投も絡んで1死二、三塁にすると、9番・ディングラーの遊ゴロの間に三塁走者が生還し2点目を失った。

　3回は先頭・グリーンに四球を与えると、2死二塁からキースに右前適時打を浴び、3失点目。ここで63球となり、2番手で松井がマウンドに上がり、トーケルソンを二飛に打ち取った。

　ダルビッシュは5月29日（同30日）のマーリンズ戦に登板後、左足の股関節痛のため負傷者リスト（IL）入り。その後、「家族に関する個人的な事情」で7月に制限リスト入りし、実戦復帰のために8月23日に負傷者リストに移行。この日が98日ぶりのマウンドとなった。

　試合後、ダルビッシュは「凄くアドレナリンが出て、久しぶりだったんですけど、あれだけ温かく迎え入れてもらって凄くうれしかったです」と本拠ファンの温かい声援、拍手に感謝した。

　登板を振り返り「球自体は良かったんですけど、力みすぎというか、そういうところで上手くコントロールできてなかったので、そこでちょっと苦しみました」とした。

　その上で、降板時にも拍手を送ってくれたファンに「たいしたピッチングしてないのに、手を叩いて、“ユウ”って言ってくれて本当に生きてて良かったと思います」と感謝の言葉を続けた。