韓国の女性6人組「IVE」 涙の東京ドーム 19カ国28都市巡った初ワールドツアー千秋楽で念願初舞台

東京ドーム公演を行ったIVEの（上段左から）レイ、リズ、ウォニョン、ユジン、（下段左から）イソ、ガウル（撮影・田中聖太郎）

　韓国の女性6人組「IVE（アイヴ）」が4、5日の両日、初の東京ドーム公演を行った。19カ国28都市を11カ月かけて巡った初のワールドツアーの千秋楽。自己最大規模となる会場が超満員に埋まるのを見たリズ（19）は「すごく感動しました」と目を赤くした。

　世界を飛び回る6人の少女が、最後に降り立った東京ドーム。純白の衣装に身を包み、リフトに乗ってステージに登場すると、ドームを揺らすほどの大歓声がとどろいた。唯一の日本人メンバーのレイ（20）は「ただいま～！」と喜びを爆発させた。初のワールドツアーの最後を華やかに彩るようにレーザーや火柱、紙吹雪などド派手な演出で盛り上げた。

　2021年12月に韓国でデビュー。日本では22年10月にデビューし、同年末の第73回NHK紅白歌合戦に初出場を果たした。平均身長1メートル70に迫る圧倒的なスタイルを誇るが、かわいらしさと親しみやすさも備えた6人だ。ウォニョン（20）はぬいぐるみを持ってステージに立ち、リーダーのユジン（21）と最年少のイソ（17）がTikTokで流行しているダンスを披露した。

　その上でキメるところはキメた。長い手足を生かし、細部までこだわったパフォーマンスで魅了。バックバンドの奏でるメロディーに乗せ、デビュー曲「ELEVEN」や「戦場のメリークリスマス」をサンプリングにした世界初披露曲「SUPERNOVA　LOVE」など全23曲で構成。またユニットコーナーではレイが「ORIGINAL　LOVE」の「接吻」をカバーするなど、2日間で約計9万5800人のDIVE（ファンの総称）の心をわしづかみにした。

　世界で約42万人を魅了したワールドツアー。旅の終わりを迎えたメンバーのほほを大粒の涙が伝った。イソは「幸せな思い出がまたひとつできました」と喜びをかみしめた。レイは感謝を手紙にしたため、「小さい頃に憧れたドームの舞台に立つ夢がかなった。みんなと一緒になれて幸せ」と笑みが弾けた。最後はステージ中央で肩を組み、円になって「お疲れさまでした」と互いをねぎらった。

　◇ユジン　2003年9月1日生まれ、21歳。リードボーカル兼リーダー。1メートル73。

　◇ガウル　2002年9月24日生まれ、21歳。メインダンサー兼リードラッパー。1メートル64。

　◇レイ　2004年2月3日生まれ、20歳。メインラッパー。1メートル69。

　◇ウォニョン　2004年8月31日生まれ、20歳。センター。1メートル73。

　◇リズ　2004年11月21日生まれ、19歳。メインボーカル。1メートル72。

　◇イソ　2007年2月21日生まれ、17歳。サブボーカル兼サブラッパー。1メートル66。