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阪神・森下 大野撃ち決勝打「自分が還すという強い気持ちで打てた」 プロ2年目で規定打席初到達

スポニチアネックス / 2024年9月6日 5時18分

<神・中>ファンの声援に応える阪神・森下(撮影・北條 貴史)

 ◇セ・リーグ 阪神2ー1中日(2024年9月5日 甲子園)

 逆転Vへ向けてひた走る虎打線を阪神・森下がけん引した。0―0で迎えた3回1死一、二塁の先制機。1ボールから先発・大野の低めのカットボールをフルスイングした。

 「甘い球は積極的にいこうと思っていた。自分が(走者を)還すんだという強い気持ちで打てた」

 気迫が乗り移った打球は瞬く間に三塁手・高橋周の横を破った。1死から近本、中野がつくった好機を生かす左前適時打。送球間に二塁へ到達すると一塁ベンチへ向かって雄叫びをあげた。試合前の時点で今季4打数無安打だった苦手の大野から価値あるV撃で聖地の虎党を沸かせた。

 「勝負強さの秘訣(ひけつ)はない。練習でどれだけ、自分の理想とした形とイメージを持って再現性を高く持てるかどうか」

 試合前時点でリーグ4位だった打点に1を積み上げて62へ伸ばした。同時点でリーグ1位タイの65打点を誇っていた巨人・岡本和が3打点を挙げ差は広がっても、24歳で中軸を担いチームを勝たせる姿は何よりも頼もしい。

 3打席目を終えた時点でシーズンの規定打席である443打席に2年目で初到達。「一つ規定に乗れたのは去年と違うところ。今後も勝負強さも継続して出していきたい。(上位チーム)との差は選手は考えていない。首位争いは考えずにやっていく」。勝利打点は10度。猛虎随一のクラッチヒッターは、この勢いを止めることなくシーズンを駆け抜ける。(石崎 祥平)

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