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【パリ・パラリンピック】ゴールボール男子初の金!1次リーグ逆転負けのウクライナにリベンジ

スポニチアネックス / 2024年9月6日 3時32分

男子ゴールボール決勝で金メダルを獲得した後、金子和也が日の丸を掲げてアリーナを走り回る。(AP)

 ◇パリ・パラリンピック第9日 ゴールボール(2024年9月5日 パリ南アリーナ)

 ゴールボールの男子決勝が5日に行われ、世界ランキング6位の日本が同8位のウクライナを延長戦の末、4―3で破り、初の金メダルを獲得した。日本勢は女子が04年アテネ大会で銅、12年ロンドン大会で金、21年東京大会で銅メダルを獲得しているが、男子は2度目のパラリンピック出場で初のメダル獲得となった。

 2連敗スタートからの逆襲で、頂点へ上り詰めた。1次リーグ初戦は中国に6-7で惜敗し、2戦目はウクライナに8-9で逆転負け。だが、決勝トーナメントでそれぞれ雪辱した。準々決勝で世界ランク4位の米国を6-4で撃破すると、準決勝では再戦となった中国に13-5と大勝。1次リーグでは隠していた、叩きつけて高くバウンドさせるボールを多用して相手の守備を崩壊させた。5得点を挙げたエース宮食行次(29)は「バウンドの高いボールへの対応が中国守備の弱点。相手もビックリしていたと思う」と明かした。

 東京大会は開催国枠での出場で5位。だが、東京後もチーム強化の手を緩めず、22年のアジアパシフィック選手権(バーレーン)で初優勝。23年のワールドゲームズ(英国)でも優勝してパリ・パラリンピック出場権を自力で獲得した。東京大会の準々決勝に続き、昨年のアジアパラ大会決勝でも敗れた中国対策として、ディフェンスを徹底的に強化。東京大会の代表選手6人のうち4人が残り、準決勝で"秘策"を投入したように分析班も映像で相手を丸裸にして貢献した。「これまでやってきたことを楽しみながらできればいい」。工藤力也ヘッドコーチが自信を持って言い切るほど、チームは成熟していた。

 ◇ゴールボール 視覚障害者による1チーム3人ずつの球技。公平性を保つため選手は全員アイシェード(目隠し)を着用する。コートの広さはバレーボールと同じ18メートル×9メートル。バスケットボールとほぼ同じ大きさの鈴入りのボールを転がし、幅9メートル×高さ1.3メートルのゴールに入れて得点を競う。試合は12分ハーフの前後半制で、守備の選手はボールに触れてから10秒以内に投げ返し、センターラインを超えなければならない。パラリンピックでは1976年トロント大会から正式競技。

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