新人王争いの日本ハム2年目右腕・金村尚真 7回1失点も7勝目ならず 8回に田中正義が痛恨被弾

＜日・オ＞力投する先発の金村（撮影・高橋　茂夫）

　◇パ・リーグ　日本ハムーオリックス（2024年9月6日　エスコンF）

　日本ハムの2年目右腕・金村尚真投手（24）が7回8安打1失点で勝利投手の権利を持ってマウンドを降りたが、味方が同点に追いつかれ7勝目を逃した。

　初回を3者凡退で立ち上がると、2回もクリーンアップを3者凡退に斬った。3回には打球がイレギュラーする不運な二塁打もあり2死満塁のピンチを背負ったが、太田を右飛に打ち取り切り抜けた。

　4回も無得点に封じたが、5回にこの日初めての連打で1死一、二塁とされると、西野に甘く入ったカットボールを右前に運ばれ先制を許し渋い表情を見せた。

　6回にも連打から無死一、二塁とされるが、後続を打ち取り無失点でしのぐと、その裏に味方が逆転。7回も走者を出しながらも意地の無失点で、勝利投手の権利を持って救援陣にマウンドを託した。

　しかし8回に2番手・田中正が痛恨の同点被弾。西武・武内が7勝5敗、防御率2.34と一歩リードする中、ライバルに並ぶ7勝目を挙げることはできなかった。

　前回登板は8月27日の楽天戦（エスコンF）で5回1/3を1失点で勝敗はつかず。「長いイニングを投げられず、降板が続いているので悔しい気持ちです」とコメントしていた。

　▼金村　ここ何試合か、自分の中で気持ち的に余裕がなかったのですが、今日は楽しむことを意識してマウンドに上がりました。結果的にストライク先行で投げられてよかったです。ただ、追い込んでから打たれるケースがあったので、そこは課題として受け止めて、次回につなげていきます。