倖田來未 「自分の中で限界を作らず、かっこいい倖田來未で」 全国ツアー東京公演

シングルベストツアーの東京公演を行った倖田來未

　歌手の倖田來未（41）が6日、東京ガーデンシアター（江東区有明）で全国ツアーの東京公演を開催した。「エロかっこいい」と20代でブレークした歌姫は、40代になり「自分の中で限界を作らず、かっこいい倖田來未で頑張る」とステージに立ち続ける。

　ステージ上で限界を見せることはない。開演時はクレオパトラを模した衣装でダンサー7人を連れて登場。40代に入り妖艶さを増したダンスで、ファン6500人を自らの世界へと引き込んでいった。

　ライブでは恒例となったファンをステージにあげ、自らの手で世界へ連れ込んだ。ステージに上がったファンの手をとり、掴んだ手の甲にそのままキス。その光景に心を奪われたように目を丸くして、その場に立ち尽くした。

　20代に「エロかっこいい」、結婚と出産を経験した30代では「ママかっこいい」。40代で目指す姿は「限界を作らないかっこよさ」だ。公演前の取材で「ステージ上で年齢を感じることはある」と正直に語ったが、約2時間半のステージで31曲をほぼMCなしで歌い上げた。「しんどいと思ってもファンの皆さんの声で動くことができる。この先も倖田來未らしく頑張っていきたい」と新たな決意を決めた。

　4月に開幕した全国24都市を巡る今回のツアーは、自身2度目の「ベストシングルツアー」。自身の歩みを「キューティーハニー」「愛のうた」などヒット曲で振り返る構成。20年以上前のヒット曲も「新鮮さがなくて飽きるかと思ったけど、アレンジや振り付けを変えたら良い意味で生まれ変わった」と手応えを口にした。

　12月にデビュー25周年イヤーへ突入。「俯瞰（ふかん）してみて、“凄い”と純粋に褒めたい」と誇らしげな表情。同月には初のディナーショーも開催予定で「歌で聴かせられる歌手になりたいと思ってきたから凄い楽しみ」と心を躍らせた。（高原　俊太）