【一問一答】日本ハム・新庄監督 逆転Vの可能性「3％くらいになったんじゃない？」ソフトバンク敗れ8差

＜日・オ＞プロ初勝利の記念球を手に新庄監督（左）と写真に納まる柳川（撮影・高橋　茂夫）

　◇パ・リーグ　日本ハム3ー2オリックス（2024年9月6日　エスコンF）

　日本ハムが劇的なサヨナラ勝ちで3連勝。リーグ優勝した2016年以来、8年ぶりに貯金14とした。首位ソフトバンクが敗れ、ゲーム差は8となった。9回に代打のアリエル・マルティネス捕手（28）がサヨナラの押し出し四球を選んだ。

　以下は試合後の新庄剛志監督（52）との主な一問一答。

　ーー劇的なサヨナラ勝利。

　「満塁になったらグワチョ（マルティネス）って決めてましたんで。グワチョはね、タイガースの木浪君くらいの勝負強さあるから。何かしてくれるだろうと」

　ーー判定はきわどかった。

　「たぶん彼には4ミリくらいの、ストライク、ボールを、あの集中力で見極められる力があるから。フォアボール多いよね。あと犠牲フライ。ノースリーから打てのサインだったんですよ。グワチョが自分で見逃して余裕の笑みをベンチの方に送ってきたから、これは何かしてくれるだろうなって期待して。さすがです」

　ーー9回に3番手で登板した柳川がプロ初勝利。

　「今日は柳川君が抑えってことは決めていて。正義君もよくなって来ましたよ。ボール。打たれはしましたけど、一番調子いいときのボールになってきているかな」

　ーー浅間も6回に一時逆転の適時打。

　「ね。彼も何かしてくれるオーラを持っているので」

　ーー4日にソフトバンクに勝利した際、逆転優勝の可能性は1％としていたが。

　「3％くらいになったんじゃない？ねえ。いやもう僕は上しか目指さないんで。下はもう全く考えていないですね。盛り上がるところまで行きたいですね。選手たち全員そう思ってますよ。3位、4位の結果とか気にしてないんじゃないかな。ソフトバンクさんの結果しか気にしていないから」

　ーー9回に代走・五十幡が盗塁を決めてチャンスメーク。

　「いやー、あそこほんとに迷うんですよ、いつも。五十幡君を走らせてノーアウト二塁からいくのか、バントで送って外野手を前に来させるのか。あそこは楽しい采配の一部ですね」

　ーー清宮が歩かされるのは計算していた。

　「もちろんもちろん。で、レイエスがもし打ったら打ったで終わりだし、もし凡打したら上川畑君が粘って粘って、ヒット打ってくれたら最高なんですけど、フォアボールとれるバッターなので、そこで五十幡君を用意して、ですね」

　ーー五十幡の盗塁は7月以来。難しさは。

　「いやいやいや、難しいっすよ。一番やりたくないもん、あの役目は。失敗したら何しとんねんってなるし、成功したら当たり前っていう目で見られるから。たまらんすよ。でも生きがいに感じていますよ。凄く楽しいって言ってましたし」

　ーー北海道胆振東部地震から6年。試合前に黙とう。

　「皆さんの力になれれば。生活の一部になってきていると思うから。少しでも笑顔を与えられるチームが今できているので、道民のみんながファイターズの結果を気にされるチームになっているので、勝ててよかったです」