優勝M15で足踏み続く首位ソフトバンク 有原が意地の粘りで8回7安打1失点
スポニチアネックス / 2024年9月7日 6時2分
◇パ・リーグ ソフトバンク0―1西武(2024年9月6日 みずほペイペイD)
首位・ソフトバンクは6日、西武に0―1で敗れ、今季5度目の最長タイ3連敗を喫した。先発・有原航平投手(32)が8回7安打を浴びながらも1失点と粘り強く投げたが、4回に佐藤龍からソロを浴びた1球に泣いた。打線は好機であと一本が出ずに今季10度目の零敗。2位・日本ハムが勝利し、優勝マジックは15から3試合連続で足踏みとなった。
有原が完全復調に向けて粘りの投球で試合をつくった。ゴロを打たせて取る持ち味を発揮し、8回を7安打1失点に抑えた。
「大事な試合で相手に先制点を与えてしまったことは反省しないといけない。ただ、全体的に良い投球ができたし、しっかりとゲームメークできたところは良かった。(投球フォームの修正も)それなりには整ってきたと思います」。敗戦の悔しさをにじませつつも、今後への確かな手応えを口にした。
一発に泣いた。4回に佐藤龍に右翼ホームランテラスへソロ本塁打を運ばれた。打線が無得点に終わり、7敗目。それでも先発ローテーションの柱としてハーラートップタイの11勝を挙げている右腕は最少失点にとどめた。
7回1死二塁では蛭間を内角のカットボールで詰まらせて一ゴロに打ち取り、なお2死三塁では古賀に対して内角のツーシームで詰まらせて三ゴロに仕留めた。「前回、前々回より内容はいいと思う。ゴロも打たせることができた」。8回2死一塁で佐藤龍から空振り三振を奪うと感情をむき出しにしてほえた。
8月は5試合に先発して1勝2敗、防御率5・70。計30イニングで22失点と本来の姿からは遠かった。「迷惑をかけている。投球フォーム的にも自分が思うようなところではなかった。今週はより基礎のキャッチボールを大事にしてきた」と臨んだマウンドだった。
腰痛の藤井に続き、守護神・松本裕が右肩痛で離脱するなどリリーフ陣が不安定となっている状況。先発でもモイネロが登録抹消中だ。その中で8回を投げ切りエースとしての意地を見せた。倉野投手コーチも「負け投手にはなったが役割を果たしてくれた。ブルペンの状態もマウンドのパフォーマンスも良かった。改善傾向にあるかなと思ってます」と話した。
今季5度目の3連敗で優勝マジックは15で足踏みとなった。有原は「次はチームを勝利に導く投球ができるように頑張りたい」と次こそはの思いを強くしていた。(木下 大一)
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