広島4連敗も新井監督「どうってことない」 首位巨人と1差後退にも「今が底…あとは上がっていくだけ」
スポニチアネックス / 2024年9月7日 5時47分
◇セ・リーグ 広島0―3中日(2024年9月6日 マツダ)
本拠に戻り、首位返り咲きを狙った広島は6日、中日に0―3で敗れた。大瀬良大地投手(33)が今季初めて中5日で先発したが初回2死から2者連続被弾するなど5回8安打3失点で4敗目。8月17日から4番に座り続けた末包昇大外野手(28)を先発から外した打線も8安打しながら無得点。今季19度目の零敗で4連敗となったが、新井貴浩監督(47)は「今が底」と今後の上昇に自信を見せた。
大瀬良を今季初めて中5日で起用する必勝態勢で臨んだ一戦を落とし、今季4度目の4連敗で首位返り咲きに失敗しても、新井監督は常に前向きだった。
「今が底と思えば、どうってことない。ちょっと重い流れになっているけど、とらえ方によっては今でよかった」
敵地で3連敗し、マツダスタジアムに戻って出直すはずだったが、大瀬良が出はなをくじかれた。初回2死からカリステに左前打され、細川に143キロ外角直球を左中間席に2ランを被弾。続く宇佐見には内角低めのカットボールを右翼席まで運ばれた。今季、被本塁打1だった右腕が14年5月8日ヤクルト戦以来、10年ぶりに2者連続被弾。結果的に最後まで、この3失点が響き、5回8安打3失点での4敗目に唇をかんだ。
「(本塁打された球は)甘くはなかった。不用意にいったわけでもないですし、勝負した中でやられてしまった」
22年4月以来となる中5日のマウンド。前回8月31日ヤクルト戦から間隔を詰めた理由について、指揮官は「ずっといい投球をしているし、先のローテーションを考えて、中5日でいってくれと言った」と説明。右腕も「意気に感じている」と気合を入れたが、今季2度成功していた“連敗ストッパー”の役割を果たすことができなかった。
「(優勝争いの)プレッシャーはゼロではない。こういう競った状況ですし、こういう状況を感じながら、戦っていかなきゃいけない。僕も優勝を経験していますけど、なかなかこういう場面はなかった。良くも悪くも経験としてやっていかないといけない」
試合のなかった首位・巨人とのゲーム差は1に広がり、勝った3位・阪神には1・5差に迫られた。それでも、新井監督は、下を向くことはない。「あとはもう上がっていくだけだから。勝負は先にある」。残り24試合。ひたすらに前だけを見ていく。 (長谷川 凡記)
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