【パリ・パラリンピック】木村敬一が100MバタフライV2で今大会2冠 富田宇宙も銅メダル
スポニチアネックス / 2024年9月7日 3時25分
◇パリ・パラリンピック第10日 競泳(2024年9月6日 ラデファンスアリーナ)
競泳の男子100メートルバタフライ(視覚障害S11)決勝が6日に行われ、21年東京大会優勝の木村敬一(33=東京ガス)が1分0秒90の大会新記録で金メダル、同2位の富田宇宙(35=EY JAPAN)が銅メダルを獲得した。今大会で木村は50メートル自由形で金、富田は400メートル自由形で銅メダルを獲得していた。
連覇を果たした木村は「控え室から雰囲気が良くて、ベストが出る気配しかしなかった。こういう形で終われるのは最高ですし、できすぎかなと思う」と笑顔を弾けさせた。富田も「中々調子が上がらなくて正直、厳しかった。何とか木村君と一緒に表彰台に上がれるので良かった」と胸をなで下ろした。
午前の予選では木村が1分1秒48で全体トップ、富田が1分4秒47の全体2番で通過。決勝は木村が第4コース、富田が5コースと隣同士で泳いだが、バタフライは東京で金メダルに輝いた木村が"本職"で、自由形を最も得意とする富田は挑戦者だった。
東京大会で自身初の金メダルを獲得した木村は、パリ大会を見据えてフォームの改良に取り組んできた。女子で五輪2大会連続銅メダリストの星奈津美さんをコーチに迎え、腰が反って上半身に余計な水の抵抗がかかっていた水中姿勢を修正。体が水面に対してより水平に近くなるフォームが安定したことで、水をかく効率も高まり、自由形での自身初の金メダルにつながった。「本当に全てがうまくいったレース」で、バタフライへの自信も深まっていた。
東京大会で3つのメダル(銀2、銅1)を獲得した富田は、400メートル自由形で2大会連続の表彰台を確保した。30代半ばの選手にとって400メートルは過酷で、短距離に絞る選択肢もあったが、10代も含む若手たちとの競争が刺激となり競技を続行。大きく泳ぐようにストロークの改善にも取り組み、結果を出した。バタフライは"本職"ではないものの、「予選はタイムが良くなかったので、決勝では頑張りたい」と速さを追求する姿勢に変わりはなかった。
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