甲南大のプロ注目右腕・岡本駿が7回無失点 巨人・水野スカウト部長ら幹部級含む6球団が視察

＜大経大・甲南大＞5回、好投を見せベンチに戻る甲南大・岡本（撮影・後藤　正志）

　◇阪神大学野球　甲南大4―0大産大（2024年9月7日　大阪市南港中央球場）

　甲南大の最速149キロ右腕・岡本駿投手（4年＝徳島・城南）が先発し、7回5安打無失点と好投した。

　「対策していた通りに投げられた。省エネのピッチングみたいになったが、打たせて取ることはできた」

　今春は開幕戦の関西国際大戦で完封勝利も、直後に腰を痛めて離脱。約3カ月はノースローで、オープン戦も3試合に投げただけという状態だった。初回は2死一、二塁、4回は1死三塁のピンチを招いたが、凡打に打ち取った。谷口純司監督は「カットボールが抜群だった。あれが彼の生命線。ケガ明けでぶっつけ本番みたいなといころがあったが、よく抑えてくれた」と称えた。

　オリックスやロッテなどNPB6球団が視察。巨人は水野雄仁スカウト部長、広島は田村恵スカウト部長の幹部級を含む複数人で見守った。

　巨人の岸敬祐スカウトは「春ほどの出来ではないが（開幕戦に）間に合ったという感じ。高校時代はショートですし、ピッチャー歴がまだまだ浅い方なので、そう考えると吸収力がある」と話した。