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順大陸上部・沢木啓祐氏が「名誉総監督」退任、指導から退く 6月の練習で部員1人救急搬送

スポニチアネックス / 2024年9月7日 18時6分

沢木啓祐氏

 順大スポーツ健康科学部は6日付の文書で、陸上部の名誉総監督だった沢木啓祐氏(80)が同職を退任し、指導から退いたことを発表した。

 同氏が関与した、蒸し暑い過酷な状況で行われた6月26日の1万メートルを走る練習で、救急搬送された部員がいたと、一部週刊誌で報じられた。この練習は予定にはなかったものとされていた。

 同大は「10000m走の練習は事前に計画されたものであり、当日は全日本大学駅伝予選会エントリーメンバーのAグループとその他のメンバーで構成されるBグループに分かれて実施されました」とし、「当該指導者から『給水不要』という指示があったことが確認されましたが、実際には駅伝監督やコーチ、スタッフによって給水が行われていました。しかし、蒸し暑い気候の中、Bグループにて出走した一部の学生が体調不良を訴え、熱中症の症状を呈しました。これらの学生は、これまでに同様の気象条件で走った経験もありましたが、結果として1名が救急搬送されるなどの事態に至ったことは、安全面での配慮が不十分であったと認識しており、本学としても誠に遺憾に思っております」と説明する。

 指導者の不適切な言動が記された匿名文書も学内で複数確認。「『匿名文書』に記された被害者とされる者からのハラスメントを訴える申し出はない」とする一方で、「この結果を重く受け止め、当該指導者に伝えた結果、当該指導者から陸上競技部名誉総監督を退任し、指導から退くとの申し出があり、9月4日に行われた本学陸上競技部日本インカレ激励会において、本人より退任の挨拶がありました」と続けた。

 指導者の個人名については明記していないが、沢木氏が名誉総監督を務めていた。

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