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巨人・阿部監督 オコエ劇弾に「我を忘れて」ベンチ飛び出し“鳥肌”ジャンプ!「一発狙って来いと」

スポニチアネックス / 2024年9月7日 19時28分

<巨・D>延長12回、サヨナラ弾を放ったオコエ(背番号50)を祝福する阿部監督(撮影・木村 揚輔)

 ◇セ・リーグ 巨人3―2DeNA(2024年9月7日 東京D)

 巨人の阿部慎之助監督(45)は劇的な勝利にさすがに興奮を隠せなかった。

 巨人打線は序盤から再三の好機を築くもあと一本が出ず、延長11回まで13安打を放つも2得点にとどまり、19残塁。

 だが、この日、出場選手登録されたばかりの横川が延長11回と12回をイニングまたぎで無失点に抑え、敗戦がなくなったその裏だった。

 得点できなければ引き分けとなるこの回も2死走者なしと追い詰められたが、途中出場していたオコエ瑠偉外野手(27)がここで相手8番手右腕・佐々木の初球を左中間スタンドへ値千金のサヨナラ2号ソロを叩き込んだ。

 1―2で迎えた9回にも2死からこの日出場選手登録されたばかりの中山が右前適時打を打って延長戦に持ち込んでおり、相次ぐ劇的な得点シーンに百戦錬磨の阿部監督もさすがに感情を抑えきれず。オコエの劇弾を見届けると、珍しくベンチ前に飛び出して何度も歓喜のジャンプを繰り返した。

 そして、コーチ陣とハイタッチで喜びを分かち合ったあと“鳥肌”をしずめるように右手で自身の左腕を何度もさすって満面の笑み。ベンチに凱旋してきたオコエには笑顔で頭をポーンと叩いて祝福した。

 巨人のサヨナラ勝ちは今季6度目。オコエはプロ9年目で自身初のサヨナラ打があまりに劇的なサヨナラ弾となった。

 試合後の阿部監督は「いや、あの…冗談でね。“一発狙って来い!”って言ったんですけど。ホント、打ちましたね…はい」と喜びを抑えきれず。「僕も我を忘れてベンチから飛び出してしまいました」と照れたように口にした。

 横川については「本当に2イニング頑張ってくれたんでね。この勝ちがあったと思いますし。凄く本人にとっても大きい1勝になったんじゃないかなと思います」と称え、中山についても「ああいうところでなかなか結果出なくて2軍に行ったんですけど。2軍でも頑張ってたんで、こういう結果になったと思います」と評価した指揮官。

 「もう、あと(残り)20試合ですかね。もう、全員で。きょうのような試合を毎試合、総力戦でやりたいと思っています」と熱っぽく話していた。

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