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巨人・中山 土壇場で起死回生同点打 今季3度の2軍落ち経験 「次こそはという強い気持ちを持って」

スポニチアネックス / 2024年9月7日 20時50分

<巨・D>9回、適時打を放つ中山(撮影・白鳥 佳樹)

 ◇セ・リーグ 巨人3-2DeNA(2024年9月7日 東京D)

 準備が実を結んだ。4年目の巨人・中山が1―2の9回2死一、二塁で代打で出場し、起死回生の右前適時打。「今までチャンスを貰っても結果を出すことができなかったので、次こそはという強い気持ちを持って打席に立ちました」と胸を張った。

 4度目の正直だった。今季はここまで3度の2軍落ちを経験。2軍では打率・332と結果を残す一方で1軍の壁に阻まれてきた。1軍で結果を残すために意識したのは「一」。2軍では「休み明けの1打席目とか、とにかく1打席目に結果を残すと思ってやってきた」。この日、昇格して与えられた「1打席目」に結果を残した。

 「今までにないぐらい悔しい思いをした。もう1回這い上がってやろうという気持ちはいつも以上に強かった」

 忘れられない試合がある。8月10日の中日戦(バンテリンドーム)。「7番・三塁」で先発出場をした。地元・名古屋で絶好のアピールチャンスだったが、平凡の三塁ゴロを内野安打にしてしまい、打撃でも2三振で途中交代。阿部監督からも「1軍では使えない」と苦言を呈され、2軍落ちとなった。「もう2度とああいう思いをしたくない」。ノックだけでなく、キャッチボールの時間を増やすなど基本から見直した。4度目の昇格となったこの日も、早出練習で真っ先に行ったのは守備練習。自身の課題と向き合った。

 1軍の試合を欠かさずテレビ観戦し巻き返しを狙っていた22歳が結果を残し阿部監督も「ああいうところでなかなか結果が出なくて2軍に行ったんですけど、2軍でも頑張ったので、こういう結果になった」と取り組みを評価した。「今日こうやって結果は出せましたけど変わらずに、明日からも同じように準備していきたい」と中山。負けられない一戦で、若武者が大きな存在感を見せた。(小野寺 大)

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