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【日本代表】"超速"の鍵握るSH藤原、エディーHC推薦の"お手本"堀越氏から受けたアドバイスとは…

スポニチアネックス / 2024年9月8日 0時21分

<日本・アメリカ>前半、ゴール前に迫る藤原(撮影・篠原岳夫)

 ◇ラグビー アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2024 日本代表 41-24 米国代表(2024年9月7日 熊谷)

 世界ランキング14位の日本は同19位の米国から5トライを挙げて41-24(前半24-10)で勝ち、1次リーグ2連勝でB組1位通過を決めた。準決勝ではA組2位のサモアと、15日に東京・秩父宮ラグビー場で対戦する。

 テストマッチ2連勝を飾った日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は試合後の記者会見で、SH藤原忍(25=東京ベイ)とSO李承信(23=神戸)の若いHB団を称賛した。藤原は前半23分、38分と敵陣でのPKから迷わず速攻を仕掛け、いずれもトライに結びつけた。W杯フランス大会に出場し、7月にフランス1部トゥールーズへ移籍した斎藤直人(27)が不在の中、エディージャパンが掲げる"超速ラグビー"を体現してポジション争いをリードしている。エディーHCは藤原を「日本の9番にふさわしい正統派」と評した。

 試合前日のジャージー授与式には立正大監督の堀越正巳氏(55)が招かれた。試合が開催された熊谷市出身で、現役時は熊谷工―早大―神戸製鋼でプレー。大学2年時に日本代表に初選出され、91、95年W杯出場など通算26キャップを獲得した。小柄でも体が強く、ブレークダウン(タックル後のボール争奪戦)に素早く到達してボールを瞬時にさばき、日本らしい速い展開を生み出す「9番」の象徴だった。エディーHCは「サイズは小さいながらもパスもラックさばきも速かったSH。偉大な選手から学ぶことは大事。藤原にも同じように取り組んでほしい」と"お手本"として勧めた。

 99年生まれの藤原は、同年限りで引退した堀越氏のプレーは「正直分からなかった」という。それでもジャージー授与式後に「9番はFWと一緒に戦わないとチームは負ける」とアドバイスを受けたことを明かした。現在よりも日本と世界の実力差があった中、強豪チームのプレッシャーを受けながらも素早くパスを出し続けた堀越氏のように"超速"の起点になり続けられるか。フィジカルが強いサモア相手に藤原が見せ場をつくる。

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