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阪神・桐敷 鉄腕の道60試合登板「粘り強く投げられた」10年久保田以来70試合の大台見えた

スポニチアネックス / 2024年9月8日 5時18分

<ヤ・神>力投する桐敷 (撮影・須田 麻祐子)

 ◇セ・リーグ 阪神6-0ヤクルト(2024年9月7日 神宮)

 阪神・桐敷は窮地を切り抜け、小さくほえた。軽やかな足取りでベンチへ帰り、開幕から60度目の役目を終えた。

 「自分は一つ一つ、試合を投げていくだけなので。これからも頑張るだけです」

 6回無失点の才木から引き継いだ7回。2死を取ってから西川に左中間への二塁打を許した。今季のヤクルトには過去9試合で防御率12・86の苦戦。前回8月22日の対戦でも4安打を浴びた2/3回3失点で黒星を喫していた。いつまでもやられるわけにはいかない。2死二塁から長岡を外角直球で空振り三振。嫌なイメージを払拭し、「しっかり粘り強く投げられたので良かった」と胸を張った。

 体のケア、ブルペンでの過ごし方を改善させて今がある。昨季救援陣に定着したのは後半戦から。今季は初めて開幕からフル回転し「去年とは違った疲労感もある」と明かした。休日もジムを訪れ、ランニングマシンで汗を流すことで疲労を取り、帰宅後は水風呂でリフレッシュするなど入念に準備。ブルペンで肩ができるまで20球以上を要した昨季と違い、10球に満たなくてもマウンドに上がれるようになった。

 「登板が増えた中でも、いかに最大限の投球ができるかだと思う。やれることはやっています」

 次点の広島・栗林に6差を付けるリーグ断トツの60試合登板は昨季のチーム最多だった岩崎に並び、現時点で68試合ペース。球団では10年久保田智之(現1軍投手コーチ)以来の70試合の大台も見え、出番が増えるほど勝利が増える。「残りの試合も全力で投げるだけ」。力強い言葉で残り17試合を見据えた。(松本 航亮)

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